フォトランドHOKKAIDO 春らんまん

審査評  全道的に例年より大幅に早まった桜前線に象徴されるように、今年の春の訪れは早かったですね。皇位継承に伴う10連休もあり、撮影を楽しまれた方も多かったことでしょう。今回は61人から195点の応募がありました。
 1席「宙に向かって」はハプニングをうまく生かしました。春風で綱が緩んで落ちたこいのぼりに、女児がまたがった一瞬を見逃しませんでした。楽しげな表情は一緒に空を泳いでいるかのようで、おとぎ話を思わせます。撮影の鈴木さんは、昨年春にもこいのぼりを題材に1席を獲得しています。
 2席「春の造形」はリズミカルな形の面白さが目を引きます。はて、その正体は? 答えはダムの水。雪解け水が波紋を描いて流れ落ちていたのです。撮影者によると、春先は水の勢いが強く、徐々に弱まると水に模様が浮かぶそう。新緑をアクセントに実にさわやかです。
 今回の応募で最も多かったのは桜を題材にした写真でした。その中で「行楽日」が2席に。見事な咲きぶりの作品が多かった中、花そのものではなく人物に焦点を絞ったことで、狙いがはっきりとしました。事前に計画を立てて撮影に臨み、3日通うことでイメージに合った被写体に出合いました。
 3席「青春満喫」。被写体の6人は、松前公園を訪れたベトナム人。手足をつないで円を描いた姿が面白く、脱いだサンダルに生活感も垣間見えて面白いです。楽しい国際交流にもなったようです。
 同「安らぎの時間」は映画のワンシーンを見るかのよう。シンメトリックな画面構成でまとめました。
 同「春が来た!」は札幌市円山動物園のゾウ舎の光景。3月にオープンし、ミャンマーから来たゾウにとって初めての日本の春。桜一色の応募作品の中で異色さが目を引きました。
(北海道新聞社写真部次長 野勢英樹)

2019年6月1日北海道新聞夕刊掲載

1席

「宙に向かって」
鈴木佳夫さん=岩見沢市

2席

「行楽日」
宗山和夫さん=渡島管内七飯町

「春の造形」
竹田徹夫さん=渡島管内知内町

3席

「青春満喫」
高橋春子さん=函館市

「春が来た!」
進藤直樹さん=札幌市

「安らぎの時間」
和泉拓男さん=美唄市

佳作

「花筏」
山口健一さん=函館市

「待ちわびた春」
増井典子さん=苫小牧市

「春も恋もらんまん」
畑端憲行さん=日高管内新ひだか町

「みんなで昇るぞー」
朝日均さん=札幌市

「青春」
佐々木美津子さん=函館市

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次回のテーマは・・・

夏のおくりもの

 次回、9月のテーマは「夏のおくりもの」です。夏本番を迎えるこれからの時期、短い北海道の夏を楽しみながら、夏にしか撮れない景色、情景などを「夏のおくりもの」という発想で自由に表現してください。


  • 応募点数は1人5点まで
  • 締め切りは8月14日必着
  • 9月7日の夕刊掲載

投稿規定

  • 投稿は、他のコンテスト、本紙の他のコーナーへの重複を(予定も含む)避けてください。
  • パソコンなどによる画像データの合成は不可です。被写体の肖像権には十分注意を払ってください。
  • 投稿方法はA4サイズ以下のカラープリントの郵送かメールに添付する画像データ(JPEG形式を推奨)の送信です。
  • 作品のタイトル、撮影の日時・場所を明記。撮影の状況や作品に込めた狙いなどを短文にまとめてください。
  • 投稿者の郵便番号、住所、氏名、年齢(紙面には原則掲載しません)、連絡用の電話番号も。
  • 郵送の宛先は〒060−8711(住所不要)、北海道新聞編集局写真部「フォトランド」係。
  • メールからの送信はこちらから。
  • 応募作品は返却しません。入賞作品は北海道新聞社のホームページなど電子媒体にも使わせていただきます。
  • 賞金は1席・5万円、2席・2万円、3席・1万円。
  • 応募は1人5点まで。
  • 問い合わせは写真部011・210・5644へ。
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