「えぞ梅雨」ではなく「本物」だった 6月北海道の記録的大雨 ラニーニャで前線北上

07/03 05:00
「えぞ梅雨」ではなく「本物」だった 6月北海道の記録的大雨 ラニーニャで前線北上
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 気象庁によると、道内の6月の月間降水量は、28~30日の大雨の影響で、主要観測地点全22地点で、平年を上回った。このうち旭川市では189ミリと統計開始(1889年)以降最多を更新した。日本の南にある高気圧が北へ張り出し、例年なら本州に停滞する梅雨前線が、活発なまま押し上げられたため。日本気象協会北海道支社は「いわゆるえぞ梅雨ではなく本物の梅雨に近かった」とする。高気圧の張り出しは続くため、7月中旬以降、猛暑となる恐れがある。

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 梅雨前線が押し上げられた背景には、世界中で異常気象をもたらす「ラニーニャ現象」がある。ラニーニャ現象により、フィリピン付近の海水温が上がったため、日本の南の海上で水蒸気量が多くなり、積乱雲の発生が増加=図①=。上空のチベット高気圧の北への張り出しが強まり、偏西風が北に蛇行した=図②=。太平洋高気圧も、偏西風に引っ張られて北への張り出しを強めた=図③=。こうして前線が押し上げられて6月27日、関東甲信や東海、九州南部の統計史上最短の梅雨明けが発表された。

 例年でも、7月下旬に本州の梅雨が明けると、前線は道内や太平洋に抜けて消滅する。ただ、日本気象協会北海道支社は「北上が早い分、前線が活発なままだったため、記録的な大雨につながった」とする。

 民間気象会社ウェザーニューズ(千葉)によると、高気圧の張り出しは6月末で一時弱まり、前線は南下した。今後、二つの高気圧が再び張り出しを強め、日本列島上空で上下に重なると予想。高さのある高気圧により、空気が圧縮されて温度が上がるため、特に7月中旬以降、厳しい暑さになる見込みだ。同社予報センターは「北海道でも本州のように35度以上の猛暑日が続いたり、フェーン現象が起こりやすい場所では40度前後の酷暑になる可能性がある」とする。

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