<江別 ハルユタカに魅せられ 麦の里の挑戦>中 地元製粉会社が後押し

06/24 10:53 更新
江別産ハルユタカなど国産小麦をロール機を使って砕く江別製粉の工場
江別産ハルユタカなど国産小麦をロール機を使って砕く江別製粉の工場

 江別市が作付面積で道内一を誇る小麦「ハルユタカ」の普及には、地元の江別製粉が商品開発などで尽力してきた。

 米国の援助小麦の製粉業者として1948年に創業した同社は、コメの転作拡大を受け70年代から道産小麦の製粉を本格的に手がけるようになる。

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■商品続々開発

 「『道産小麦はうどん粉にもならない』なんて言われたもんですよ」。同社元常務の佐久間良博さん(72)は当時を振り返る。タンパク質の含有量が多くパン作りに適したハルユタカが登場するまで、道産小麦は特定の用途がなく道外では厄介者として扱われていたという。

 折しも、86年のチェルノブイリ原発事故や輸入小麦の残留農薬が社会問題となり、食の安心・安全への消費者の関心が高まっていた。同社にも「パンに適した国産小麦はないのか」などの声が多く寄せられるようになった。

 同社は88年、ハルユタカを使った家庭用パンミックスを発売。その後もさまざまな商品の開発を続け、有名パン店などでも重宝されたことで、道産小麦のイメージは徐々に変わっていった。商品開発に携わり、農家と共に栽培法の研究にも取り組んだ安孫子建雄会長(78)は「国産小麦の中でも特異な役割を果たしたハルユタカを絶やしてはいけない」と力を込める。

■認知度向上へ

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