<紋別>生死分けるヘリ導入急げ 列島縦断、紋別と奄美の過疎地医療を担う医師・服部淳一さん(53)=紋別市

06/27 11:40 更新
「過疎地医療ではドクターヘリが大きな役割を果たします」と語る服部淳一さん(茂忠信撮影)
「過疎地医療ではドクターヘリが大きな役割を果たします」と語る服部淳一さん(茂忠信撮影)

 休日や夜中の急患を受け入れ、住民の安心を支える紋別市休日夜間急病センター。センター長の服部淳一医師(53)は、4年前まで鹿児島県の奄美大島で離島医療に従事し、現在も月2回、日本を縦断して奄美に向かい、医療を手伝っている。列島の南北の過疎地医療を担う服部医師に、その処方箋を聞いた。

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 ――2018年、紋別に来た理由は。

 「出身地のオホーツク管内湧別町に近く、(広域紋別病院の前身の)道立紋別病院にも勤務した経験があったことです。宮川良一紋別市長から地域医療の立て直しに協力してほしいと頼まれました」

 ――センターの態勢は。

 「地域の医療機関が閉まっている時間帯の急患に対応しています。平日の医師は私を含め3人。土日祝日は、道外から応援医師が8人ほど交代で来ています。内科、外科、小児科を診察し、1日の患者は4~6人、救急車の受け入れは3日に2台ほど。私は週2、3日、広域紋別病院へ応援に行き、予約外の外来診療を担当しています」

 ――紋別に来るまでは鹿児島県立大島病院(奄美市)にいましたね。

 「在籍していた札幌医大の医局の教授が、鹿児島大の教授と仲が良かった縁で、奄美大島に行ってみないかと誘いを受けました。サーフィン好きということもあり、2008年、麻酔科部長として着任しました。救急救命士や医師同士の顔の見える関係という地域医療に魅力を感じ、3年くらいのつもりが結局10年いましたね」

 ――11年ぶりに戻った際の紋別はどう感じましたか。

 「救急医療体制の整備が余り進んでいないことに驚きました。道が運用するドクターヘリのうち、道東では釧根地区をカバーする釧路市の1機だけ。オホーツク管内にはドクターヘリがなく…

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