「せめて弟の近くに」 姉、船上へ冷たい海へ 悲しみに暮れるウトロ 知床事故取材1カ月

05/24 07:22 更新
行方不明の弟のリュックサックを背負い、船上から知床の海を見つめる女性=22日午前11時30分(高橋義英撮影)
行方不明の弟のリュックサックを背負い、船上から知床の海を見つめる女性=22日午前11時30分(高橋義英撮影)
  • 行方不明の弟のリュックサックを背負い、船上から知床の海を見つめる女性=22日午前11時30分(高橋義英撮影)
  • 斜里町内の献花台には、花束を手にした人が次々と訪れた=23日午前11時55分

 【斜里】オホーツク管内斜里町の知床半島沖で小型観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故は23日で発生から1カ月が過ぎた。「せめて弟の近くにいたい」。弟が行方不明になっている道外の女性(55)は事故後、知床の海に入り、海の冷たさに涙した。捜索に参加した漁師は1人も助けられなかったと苦悩し、同業他社の従業員は事故を防げなかったことを悔やむ。記者が現場で取材を続ける中で見たのは、乗客の命の重さに、尊さに、多くの人が向き合い続けている姿だった。

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 「知床にクマを見に行く」。女性の弟(46)は職場の同僚にそう言い残し、4月23日、妻と一緒にカズワンに乗り込んだ。妻は遺体で見つかったが、弟はまだ見つかっていない。

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