<宇野沢デジタル委員が読み解く>北海道エネルギー考㊤ 灯油依存、減らぬ道内家庭の消費

05/26 18:21 更新

 エネルギー資源は私たちの日々の生活を維持するために必要不可欠な存在です。冬の寒さが厳しい北海道は、国内でも特に多くのエネルギーを消費しています。

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 いま、エネルギー資源の供給安定性に黄信号がともっています。私たちが使っているエネルギー資源のほとんどは海外からの輸入に頼っていますが、2月に世界有数のエネルギー輸出国であるロシアがウクライナに侵攻し、エネルギー資源の相場が高水準で推移しています。円安ドル高も進行しており、国内のエネルギー輸入価格の水準はさらに上がっています。

 私たちはこのまま、エネルギーを使い続けられるのでしょうか。

 今週は北海道内でのエネルギー消費の実態と、新たな選択肢を模索する道内外の動きを3回シリーズで取り上げます。

■電気・ガス、さらに価格上昇へ

 先日、4月に自宅で使った電気、都市ガス料金の請求書をみて、思わず「えっ!」と声を上げてしまいました。

 日々、エネルギー価格の上昇を伝える報道に接する中で、相当に節約を意識していたはずでした。こまめに照明を消したり、暖房の設定温度を下げたりして、使用量を昨年同月より電気で8%、都市ガスで34%それぞれ減らしたにもかかわらず、請求額は前年同月比で電気が8%、ガスが7%それぞれアップしていたのです。エネルギー価格上昇の影響の大きさを身をもって感じました。

 家庭で使う電気、都市ガスの価格は毎月、燃料費・原料費の増減にあわせて少しずつ変動しています。現在、電気も都市ガスも複数の企業から選択して購入が可能ですが、ここでは電気は北海道電力、都市ガスは北海道ガスの標準的な契約の場合の最近2年半のモデル価格をグラフにしてみました。


 公表されている今年6月分までで、電気は15カ月連続、都市ガスは10カ月連続で上昇が続いています。6月のモデル料金は前年同月比で電気が14%、都市ガスが19%も値上がりしています。

 毎月の上昇幅だけみれば前月比で数十円ほどですが、長期間上昇が続いていることで、知らないうちにその水準は随分と高くなっていました。

 それでもまだ、値上がりは始まったばかりともされています。電気も都市ガスも、料金には3~5カ月前の燃料費・原料費が反映される仕組みになっています。6月の料金には今年1~3月の燃料費・原料費の変動分が反映されています。ロシアのウクライナ侵攻や急速な円安ドル高の進行に伴う市場の変動分が本格的に価格に転嫁されるようになるのはこれからです。

■灯油値上がりも、消費量は減らず

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