#にじいろ談話室 #北大「虹の集い」 多様な性 知って認めて

05/18 05:03
札幌で初開催された「にじいろ談話室」の会場にはジェンダー関連書籍などが展示され、情報交換の場にも=4月27日
札幌で初開催された「にじいろ談話室」の会場にはジェンダー関連書籍などが展示され、情報交換の場にも=4月27日
  • 札幌で初開催された「にじいろ談話室」の会場にはジェンダー関連書籍などが展示され、情報交換の場にも=4月27日
  • オンライン会議システムで行われた北大サークル「虹の集い」の様子。カメラやマイクのオンオフは自由=4月24日

 LGBTなどの性的少数者が交流する催し「にじいろ談話室」が4月27日、札幌市内で開かれた。差別や偏見を恐れて、なかなかカミングアウト(表明)できない当事者たち。性の多様性を認め合い、誰もが普通に暮らせる社会を実現するためには、お互いを知ることが大切だ。まずは当事者の声に耳を傾けてみよう。

[PR]

 「にじいろ談話室」は札幌の当事者支援団体、NPO法人北海道レインボー・リソースセンターL-Port(エルポート)が主催した。レズビアンやバイセクシュアル、トランスジェンダーなど、さまざまなセクシュアリティの12人が参加した。会場にはジェンダー関連の書籍や他団体の活動紹介のリーフレットなどが置かれ、情報交換の場にもなっていた。

■「交流の場ありがたい」

 参加者の一人、市内在住の大学2年生(19)は「当事者同士が交流できる場がほとんどなく、こういうイベントはとてもありがたいです」と笑顔。今回が初開催で、安心して参加できるように自身のセクシュアリティの公表はしなくてもよく、また本人の同意なく暴露するアウティングをしないことなど、ルールを決めている。

 エルポートはこれまで無料通信アプリ「LINE」による相談活動を中心に展開してきた。LINEは気軽さや敷居の低さという利点がある。一方、対面での交流はより深い結びつきやフォローにつながる。代表理事の中谷衣里(なかやえり)さん(30)は「当事者にとってはコミュニティーの場に出ること自体とても勇気がいること。自分と同じ性的少数者の方に出会えることはそれだけで生きる希望やエネルギーにつながる。交流できる居場所を開いていきたい」と話す。

 今後、オンラインと並行して対面イベントを月1回開催していくという。次回は5月30日。奇数月は当事者だけでなく、その家族や友人、交際相手なども参加できるようにした。飲み物付きで参加費200円。午後4時半からと7時からの2回で各回定員6人。公式ツイッター(こちら)から参加申し込みを受け付けている。

■「自分を隠したくない」

 性的少数者への理解を広げようと、大学で活動している団体もある。北海道大学の公認サークル「虹の集い」は当事者と支援者によって2016年に発足。この2年のコロナ下でもオンラインを中心に相談活動などに取り組んでいる。

 運営に携わる学生は現在10人。オンライン会議システム「Zoom」などを使った交流イベントの参加者は学外者も含め100人前後という。恋愛や進路、話題のニュースなど、その時々のテーマを設けたり、テーマを設けずに自由におしゃべりしたり。

 共同代表でゲイの葦沢智史(あしざわともし)さん(22)=経済学部4年=は「北大は進んでいるほうだと思います。学生証に性別欄もないし、通名での活動も認めてくれています」。卒業後の進路については「僕は通常の就活はしていません。自分を隠したまま仕事したくないと思っていて、隠すのは自分を殺すのと同じ。したい仕事をするために起業を考えています」と将来を見据える。

 性的指向が性別にとらわれないパンセクシュアルの小鳥遊友希(たかなしゆうき)さん(20)=文学部3年=は「彼氏いるの?と聞かれるのがすごく嫌です。好きな人いる?付き合っている人いる?でいいじゃないですか」と語気を強める。大学への注文も。「古い考えの教員がいて、授業で気になる発言をするので、その言い方はアウトですよと伝えるようにしています」と話す。

 次回「虹の集い」は19日午後6時半からZoomで行う。6月に開催される北大祭で取り組むイベント企画のアイデアを募集する。参加は無料。入退室自由。同会公式サイト(こちら)から申し込みを。(長谷川賢)

<編集後記> ジェンダー関連団体や催しにはレインボー(虹)がよく使われる。それは男女という戸籍上の性別で割り切れない多様な性のありようがグラデーションになっているからだ。LGBTQ+と分類するよりも、大事なのは十人十色の個性を認め合うこと。そうすれば世の中はきっと虹色に輝く。(K)

ページの先頭へ戻る