北海道

地方に目を向けた政策を 岸田首相所信表明、道民は

10/09 05:00
岸田文雄首相の所信表明演説を伝えるニュースが流れる地下鉄大通駅の大型ビジョン。目を留める市民はほとんどいなかった=8日午後7時10分、札幌市中央区(金田翔撮影)
岸田文雄首相の所信表明演説を伝えるニュースが流れる地下鉄大通駅の大型ビジョン。目を留める市民はほとんどいなかった=8日午後7時10分、札幌市中央区(金田翔撮影)

 「目指すのは、新しい資本主義の実現だ」―。岸田文雄首相は8日の所信表明演説で、小泉改革以降の新自由主義的な経済政策を転換し、デジタル技術を活用した地方の活性化に取り組む決意を強調した。「地方の景気回復や格差解消を実現してほしい」「具体策が何もなかった」。大企業や富裕層を潤した安倍晋三政権時代の経済政策「アベノミクス」の恩恵が十分に届かないまま、長引くコロナ禍にあえぐ道内には、新政権への期待と不満が交錯した。

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■成長と分配 非正規や若い世代支えて

 「新しい資本主義がどんなもので、どう実現されるかは分からなかった。理想論だけを聞かされるのは、もうこりごり」。札幌市北区で運送会社を経営する本間雅実さん(65)は語気を強めた。社員は20人。小売店からの家具や建材の運送が中心だが、アベノミクスの恩恵を受けた大手企業の道内進出を受け、長年付き合ってきた地元の小売店は次々と姿を消した。昨年からのコロナ禍で、兼業している貸し切りバスの稼働率も以前の2割に激減した。

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