文化・芸能

<訪問>「歴史のじかん」を書いた 山崎怜奈(やまざき・れな)さん

03/28 05:00
山崎怜奈 富田茂樹撮影
山崎怜奈 富田茂樹撮影
  • 山崎怜奈 富田茂樹撮影
  • 幻冬舎 1650円

「推し」の渋沢や塙保己一 人生の師匠

 2013年にアイドルグループ「乃木坂46」に加わり、「歴女」としても知られる。日本史を好きになるきっかけは、小学生のころ父の隣で見たNHKの大河ドラマだった。本書は、著者がMCを務めたテレビ番組全50回から14回を厳選。誰もが知る明智光秀や真田幸村らに加え、名は知っていても実像はあまり知られていない蒲生氏郷や塙保己一ら「推し」を、先生役とともに授業形式で紹介し、各回末尾にコラムを添えた。

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 応仁の乱には怒り、安政の大獄には言葉など、テーマを決め、思いを赤裸々につづった。「人からどう思われるかを気にしないように。元々、他人にどう思われてるか気にする子だったんですけど、気にしない方がいいこともあるっていうのは、乃木坂46で活動する中で学ばせていただいたことの一つでした」。読者の生活感や人生観にも当てはまることが幾つもつづられる。

 「自分の身に起こった悲しい出来事など大したことない。怒ってもあまりいいことがない」と、歴史を見ていると感じる。失敗談もまた、しかり。「プラスの意味でもマイナスの意味でも、先人に学ばせていただいている」と考える。現代を生きる者として、多くの人生のサンプルを活用しない手はない。

 歴史上の人物の中では「損を顧みず、国や身の回りの大切な人の一歩先にある夢みたいなのをどんどん開拓していこうとした坂本龍馬、先を見据える力や人徳がある渋沢栄一に特にひかれる」という。2人のように「どれだけ他人目線でいられるか、独り善がりにならないかが勝負」と自らを省みる。

 クイズが趣味で、番組出演も多い。日本各地のラジオ番組を聴くのも好きだそう。「クイズもラジオも、いろんなところに広く浅くアンテナを張れる」。変わってると言われることもあるが「達観しちゃってる。自分を卑下せず、でも自信を持ちすぎると危険なので、適度に自分を認めながら、そこで満足せず生きようと思っています」。

 1997年、東京生まれ。

編集委員 恵本俊文

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