卓上四季

投票へ行こう

07/21 05:00

「面倒くさいだとか、無関心だとか、政治不信、政治家不信など、大体そんなようなことだった」。作家の平野啓一郎さん(44)は3年前に、インターネットの政治サイトにこんなコラムを載せた。自らの学生時代、投票に行かなかった理由を振り返る一文だ▼有権者になる年齢は就職を意識する頃でもある。仕事を通じて、自己表現したい。生活の苦境を脱したい。こんな考えが頭を占めるので、「政治に期待するというのは、どこか、雲を掴(つか)むような話」だとも指摘した(「若い頃、選挙に行かなかったことを後悔する」ポリタス)▼きょうは参院選の投票日。4日の公示日以降、各党や各候補者はよりよい社会に向けて自らの政策を主張してきた。掲げた争点は年金や憲法、消費税、道内ではJR路線網や原発などさまざまだ▼一人一人が関心のあるテーマで考え、一票を投じたい。その行為こそが息苦しい現状を変えるきっかけになると信じて▼気になるのは投票率の低下だ。とくに若者だが、全体でも50%を超えるかどうかとの予測まである▼相次いだ公文書やデータの改ざん、閣僚の問題発言の根底には、政治における緊張感の欠如があろう。有権者の目が意識されていない証拠だ。平野さんは言う。「(政府は)正しいこともするから、負の面も我慢しろであってはならない」。だから、しっかり目を光らせないと。さあ、投票へ行こう。2019・7・21

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