釧路根室

根室管内の酪農家で自家発電設備導入進む 補助制度拡充、発注急増し納入遅れも 乳業メーカーは詳細未公表

07/18 05:00
大型の発電機を導入した標津町の酪農家福地智宏さん。「これでまた停電が起きても搾乳は続けられる」
大型の発電機を導入した標津町の酪農家福地智宏さん。「これでまた停電が起きても搾乳は続けられる」

 昨年の胆振東部地震に伴う全域停電で被害を受けた管内の牧場で、自家発電機の整備が進んでいる。9割以上の組合員が発電機の発注を済ませた農協も複数あり、生産者の間では有事の際の搾乳体制が整いつつある。一部乳業メーカーでも自家発電設備導入の動きがみられるが、発電能力は限定的。当時、生乳廃棄を余儀なくされた管内の生産者からは、万全の対応を要望する声があがる。

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 地震発生時、牧場に発電機が無かった標津町の酪農家福地智宏さん(44)は、発生の約1週間後、牛舎と哺育舎用に2台の発電機を購入した。計350万円ほどかかったが「いざという時、無いと困ると痛感した。安くはないが、保険のようなもの」と話す。

 昨年9月の地震発生前、管内5農協の生乳出荷農家のうち発電機を備えていたのは約3~5割にとどまっていた。地震後、農協などを通じて発電機を注文した農家が増え、今春には中標津町農協と標津町農協で8割以上、道東あさひ農協と中春別農協で9割以上の農家が発注を終えた。計根別農協は新たに約30戸が購入意向を示し、整備されれば6割以上を網羅する。

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