北海道

首相来札、迷う1票 「目向けてくれている」「政策が見えてこない」

07/17 20:25 更新
札幌三越前で安倍晋三首相の演説に足を止める聴衆=15日午後5時40分(小川正成撮影)
札幌三越前で安倍晋三首相の演説に足を止める聴衆=15日午後5時40分(小川正成撮影)

 21日投開票の参院選で安倍晋三首相が札幌入りした15日、JR札幌駅前など中心部で行われた街頭演説に、多くの有権者が耳を傾けた。「道内に目を向けてくれている」など期待の声があった一方、政権の実績アピールが中心の演説に「信用できる政策が見えてこない」「本当に有権者の気持ちが伝わっているのか」との疑問の声も上がった。

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 15日は3連休最終日。札幌駅前と札幌三越前での演説には、買い物客や旅行客らが次々と足を止めた。

 安倍首相は演説で「新千歳空港の発着枠を2割増やす」などと言及。札幌市中央区の無職小笠原孝之さん(82)は「道内の食と観光の振興につながる」と期待し、「安定した政権運営で北海道の発展に尽くしてほしい」。夫の実家が農家という後志管内倶知安町の主婦高倉由香さん(51)は「1次産業の輸出促進など、道内に目を向けてくれていると感じた」と話した。

 一方、雇用拡大や株価上昇など実績の強調に首をかしげる人も。中央区の無職新沼佐智子さん(77)は「私たちの生活の不安は全く変わらない」とつぶやく。「政権が力を入れるのは大企業ばかりがもうかる政策。年金制度や消費税増税など生活に直結する問題がちゃんと議論されていない」

 演説中には数人が「増税反対」などと声を上げ、警察官らに制される一幕も。「安倍総理を支持します」とのプラカードは何枚も掲げられたが、市民団体が「年金100年 安心プランどうなった?」と記したプラカードを掲げようとしたところ、警察官に制されたという。制止された女性(69)は「演説をさえぎることもしていないのに、掲げる自由すらないなんて異常だ」と話した。

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