介護

<興味深人 土曜インタビュー>高齢者の終末期医療を考える会(札幌)代表・宮本礼子さん 無理な延命やめ穏やかな最期を 自然な看取りへの理解求める

07/12 17:00
みやもと・れいこ  東京都出身で旭川医科大の1期生。日本認知症学会専門医。日本老年精神医学会専門医。現在は、江別すずらん病院認知症疾患医療センター長。夫の顕二さんも内科医で一緒に同会の運営に当たり、札幌市内で暮らす。
みやもと・れいこ  東京都出身で旭川医科大の1期生。日本認知症学会専門医。日本老年精神医学会専門医。現在は、江別すずらん病院認知症疾患医療センター長。夫の顕二さんも内科医で一緒に同会の運営に当たり、札幌市内で暮らす。
  • みやもと・れいこ  東京都出身で旭川医科大の1期生。日本認知症学会専門医。日本老年精神医学会専門医。現在は、江別すずらん病院認知症疾患医療センター長。夫の顕二さんも内科医で一緒に同会の運営に当たり、札幌市内で暮らす。
  • 宮本さんが欧米で学んだ終末期医療を元に、問題提起した著書

 年をとったとき、自分の死に際はどうありたいか。「ピンピンコロリが理想」とは、よく聞く言葉だが、現実は長く医療の世話になる人が大半だ。内科医の宮本礼子さん(64)は、スウェーデンに行って高齢者が穏やかな最期を迎える現実を知り、命を可能な限り伸ばそうとだけしてきた日本の医療に疑念を抱くようになった。2012年に医師らでつくる高齢者の終末期医療を考える会(札幌)を設立。代表として取り組んできた思いを聞いた。

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 ――スウェーデンは日本とどこが違いましたか。

 「高齢者が食べられなくなったら、あとは自然の経過で看取(みと)っている、しかもその方が安らかな最期を迎えられる、と医療現場で聞いて驚きました。最低限の点滴すらしないのか尋ねると『寝たきりで点滴して生きる人生に、意味があるのか』と逆に聞かれました。長年携わってきた日本の高齢者医療の常識が覆されました。07年のことでした」

 ――日本の常識とは?

 「食べられなくなったら鼻チューブや胃ろう、点滴で人工的に水分や栄養を補給し、寝たきりで誤嚥(ごえん)性肺炎を繰り返しながら何年も生きながらえます。管を抜こうとする患者には手足、ひどいときには胴体まで縛る。気管切開した患者がチューブ交換で苦しむ様子を見ると、自分が拷問しているようにすら思えました。そんな延命が当たり前のこととされてきたのです」

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