北海道

「貨物新幹線」検討 青函トンネルなどで国交省 札幌-東京4~7時間短縮

07/11 15:31 更新
「貨物新幹線」検討 青函トンネルなどで国交省 札幌-東京4~7時間短縮

 青函トンネルを含む貨物列車との共用走行区間で北海道新幹線の高速化を図るため、国土交通省が最高時速320キロで走行できる貨物専用新幹線の導入に向けて具体的な調査を進めていることが9日、分かった。北海道新幹線の建設主体、鉄道建設・運輸施設整備支援機構との検討チームで費用などを試算している。関係者によると、JR貨物も輸送時間の短縮につながるとして前向きな姿勢。実現すれば高速化に大きく前進する。

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 青函トンネルを含む共用走行区間(約82キロ)では、北海道新幹線が貨物列車とすれ違う際に貨物が荷崩れする危険があり、140~160キロに速度を落としている。現在の貨物列車で18時間かかる札幌―東京間の輸送は、貨物新幹線で4~7時間短縮できる。JR北海道は「札幌―東京4時間半」を目標とする札幌延伸時の高速化を、2031年度の経営自立化の最大の鍵としている。

 関係者によると、貨物新幹線は車内の座席を設けず新造する。宅配便や書籍など小型荷物を「パレット」と呼ばれる車輪付きの荷台に載せ、パレットごと車両側部のドアから積み込む方式を想定している。

 導入費用は、札幌1カ所と東北側の3カ所に設ける積み替え拠点の整備工事費などで600億~1800億円を見込む。パレット式の車両価格は1編成(10両)約44億円で、現行の旅客車両とほぼ変わらない見通しだ。

 国交省は、紙など重量物のコンテナを車内に丸ごと入れる方式での貨物新幹線も検討してきたが、最高時速は200キロ程度で、専用車両製造や積み替え基地などの整備に最大約6千億円かかり、費用面が課題となっていた。

 一方で、パレット式の貨物新幹線は、1編成当たりの最大積載量が約65トン。現在の貨物列車(1編成で約500トン)より縮小する。

 国交省は来年秋までに共用走行問題の解決策を示す見通しだ。(長谷川紳二)

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