週刊コラム

さるやんごとなき羊の秘密

07/05 16:28
やんごとなくないうちの羊のおみ足
やんごとなくないうちの羊のおみ足

 先月、トランプ大統領を招いて改元後初の宮中晩さん会が催されたという報道があった。メインディッシュは仔羊の骨付きモモ肉ロースト。フランス料理では最高のもてなし料理である。

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 皇室関連で扱われる羊肉は、普段食される分も含め、全て那須にある御料牧場で生産されているそうだ。なにせあらゆる意味で日本でもっとも安全安心に気を遣った牧場のため、部外者は簡単に足を踏み入れることができない。数年前、羊飼いの研修会議の開催場所になったこともあったのだが、私は残念ながら出席できず、未だに行ったことがない。

 さて、現在日本にいるサフォーク種は米国系の血統で、特徴のひとつとして足が長い。足が長ければついている肉の量が増えるのだから、もっともな選択育種の結果といえるだろう。しかしこの足が長い羊、過去、とある理由で御料牧場にとって悩みの種となってしまったそうだ。

 その理由とは、件の仔羊の骨付きモモ肉ローストである。洋食の食器は用途によってその大きさが厳密に決められているものゆえ、皇室が所有する『仔羊の骨付きモモ肉ロースト用大皿(たぶんすごくお高い)』から、育種を重ねられたサフォークの足がはみ出るようになってしまったのだという。

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