週刊コラム

水たまりに映る空

07/06 05:05

 ある朝、小学生の登校途中に出くわした。まだランドセルが大きく見える、ひとりの男の子が道の端にしゃがんでいた。気分でも悪いのかな、大丈夫かな?と見ていると、水たまりで遊んでいたらしい。

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 わたしも水たまりが好きだった。   
  
 道北の田舎町の通学路は舗装などされていなくて、土の道。雨の翌朝は大きな水たまりができて、青い空を映し、白い雲が流れていた。キラキラと光を跳ね返しながら「ちょっと寄ってかない?」と誘いかける。泥が沈みきって、透き通った水の中に乱暴に足を踏み入れるのが恒例だ。一瞬で泥水に変わるのがおもしろくて、あっちもこっちもと汚して回った。木の枝でかき混ぜたり、石ころを投げ入れたりもした。

 雪解けの頃には、雪の布団と地面との境に隙間ができ、ちょろちょろと解け出した雪が水たまりに流れ込んでいく。そんな様子も「なんだかきれいだな」と思って膝を抱えてのぞき込んだこともあった。

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