北海道

外国人医療費の未払い困った 100万円以上の医療機関も 通訳配置など「対応に限界」の声

06/24 07:40 更新
具体的な症状を外国人患者から聞き取って医師に伝える医療通訳(左)。診療時に概算の医療費を伝えることが未払い防止に有効だ=札幌東徳洲会病院
具体的な症状を外国人患者から聞き取って医師に伝える医療通訳(左)。診療時に概算の医療費を伝えることが未払い防止に有効だ=札幌東徳洲会病院

 外国人観光客が急増する中、外国人患者による医療費の未払いが増え、道内の医療機関が対応に苦慮している。道が3月に結果をまとめた初の実態調査では21医療機関が2017年度の1年間で「未払いがあった」と答え、うち3医療機関は100万円以上だった。観光客がさらに増える20年の東京五輪・パラリンピックに向け、拠点病院の受け入れ態勢の整備など、国や道は対策強化に乗り出した。ただ、医療通訳の配置などには費用がかかり、規模の小さい医療機関からは「対応に限界がある」との声が上がる。

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 「高額な未払いが増えれば病院経営を圧迫しかねない」。北大病院(札幌市北区)のピーター・シェーン国際医療部副部長(47)は危惧する。同病院の外国人患者は年約600人で未払いは数人。ただ、重症の救急搬送が多いため医療費が高額になりやすく、未払い時の損失は大きいという。

 昨年9月にも高額な未払いがあった。東南アジアから観光に訪れた60歳前後の男性は持病が悪化し、3週間入院。旅行保険が未加入だったため、医療費約1千万円が全額自己負担となった。クレジットカードの上限額を払って帰国、今も残り約500万円の支払いについて病院とやりとりを続ける。シェーン副部長は「分割払いに応じるなど、丁寧な対応が大切」と話す。

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