就活・就職

21年卒向け夏のインターンシップ 学生、企業 接点広がる

06/19 05:00
就業体験の内容などの説明が行われた企業のブース
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  • 21年卒向け夏のインターンシップ 学生、企業 接点広がる

 2020年卒業予定の大学4年生らの就職活動(就活)が進む一方で、21年卒業予定の大学3年生らを対象にした夏のインターンシップ(就業体験)の募集が始まっている。夏のインターンは就活のスタートともいわれるが、今の3年生からは特に経団連の採用指針(就活ルール)がなくなることから、企業の新たな動きが注目される。今夏の傾向と学生の臨み方のポイントを探った。

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 今月16日、札幌市白石区の札幌コンベンションセンター。雨が時折降る中、正午前後から学生が続々と集まってきた。この日の催しは夏にインターンシップを行う企業の合同説明会。大手就職情報会社リクルートキャリア(東京)主催の恒例の就活イベントだ。小樽商科大学の永吉侑生(ゆうき)さん(3年)は「指針廃止で企業の動きがどうなるのか気掛かりですが、仕事内容など未知のことを一つずつ解消しながら、進むべき道を見いだしていきたい」と意気込む。札幌大学の三浦祐依(ゆい)さん(3年)は「社会人になることに不安もありますが、自分に合った仕事に出合えるのも楽しみ」と話す。

■日程や開催日増加

 参加企業の中には初めてインターンシップを行うところもある。その一つ、バス・不動産のじょうてつ(札幌)は設立100年余の老舗。周囲で取り組む企業が増えてきたことがきっかけで、総務部の高森良重参事は「座学から始めて少しずつ拡充していきたい」と意欲を示す。

 この日来場した学生は1276人、参加企業は74社。昨年より学生は約2割、企業は約8割増えた。リクルートキャリア北海道グループの浅野豊マネジャーは、学生数の増加について「企業の採用活動の早期化を予想している大学側が就活ガイダンスを前倒しで行うなど啓発活動を強化した影響」と分析。企業数の増加については「売り手市場で採用がより厳しくなっているため、学生との接点を増やしたいという企業の意欲の表れ」と説明する。

 学生との接点拡大については、このイベントとは別に北海道新聞社が主な道内企業に尋ねたところ、昨年に比べてインターンシップの「日程を増やす」(イオン北海道)、「短時間で幅広く学べる1日型で」(ツルハ)など、意識する企業が増えていることが伺える。

■自分の課題把握を

 学生の立場ではインターンシップと採用直結の問題が気になるところ。ある道内大手の採用担当者は「夏にいきなり採用を決めることはないが、インターンを受けてくれた学生ほど翌春本番の内定承諾率が高い。秋や冬のインターンにつなげるために夏から力を入れる」と話す。リクルートキャリアによると、同社の21年卒向けのインターンシップ登録企業は全国で約9千社(6月14日時点)で、全体の就活の流れは20年卒とほぼ同じになる見通し。

 学生の臨み方のポイントとして、全国私立大学就職指導研究会副会長も務める札幌学院大学キャリア支援課の加藤祐司課長は「自分の適性と社会の成り立ちの確認が大切」と強調する。加藤課長は「企業で働いてみて自分に足りないのは礼儀作法なのかコミュニケーション力なのかなどを知り、大学に戻ってからそこの補強を」と指摘。さらに「各種の業務や営業トークなども学び、企業や社会がどのように動いているのかを見極めてほしい」とし、「できれば長めのインターンシップを」と勧めている。(道新夢さぽ取材班 青山実)

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