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札幌中心部―札樽道 アクセス道整備、環境と費用両にらみ

06/09 16:53 更新
札幌中心部―札樽道 アクセス道整備、環境と費用両にらみ
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 札幌市中心部と札樽道を直接結ぶ「都心アクセス道路」の計画で、地元対応を担い費用を一部負担する札幌市、建設主体の開発局が環境への配慮と費用削減の両にらみの対応を迫られている。計画内容が徐々に具体的になる一方、秋元克広市長が再選された4月の市長選では高額な建設費が争点とされ、予定地付近の住民から環境面の懸念が出てきたためだ。

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■高架に反対論

 「自宅の換気口が排ガスで真っ黒になる。高架ができ今より排ガスや騒音に悩まされるのは困る」。予定地の創成川通沿いに住む高橋康彦さん(74)=札幌市北区=は高架式と地下式の混合案が有力とされたことを懸念する。地元の幌北連合町内会に呼びかけ、トンネルでの建設を求める文書を開発局や市に提出した。

 計画は札幌北インターチェンジ付近と都心を結ぶ約4キロの自動車道。開発局は《1》トンネル主体の地下案《2》高架案《3》高架と地下の混合案《4》交差点改良案―の4案を提示。《1》~《3》は現在の一般道と比べ8~10分の所要時間短縮を見込む。2030年度末の新幹線の札幌延伸の効果を全道に広げる狙いもある。

 開発局は専門家会議で整備の必要性を協議中。昨秋に5万人アンケートを行い、結果公表を経て建設案選定に入る方向だ。これまで費用が比較的抑えられる混合案が有力視されてきた。だが高架部分には反対が強まっており、札幌開建都市圏道路計画課は「(アンケートなどで集まる)環境に配慮を求める沿線住民の声は当然無視できない」とする。

■地下案は高コスト

 高架の一部をトンネルに変更するなどして環境に配慮すると、コストが膨らむ。計画は国直轄事業だが、市も事業費の2割を負担し、事業費1千億円の混合案なら、市負担は約200億円。事業費約1400億円の地下案だと、市負担は約280億円になる。

 市長選では、秋元氏の対抗馬だった新人が巨額の費用を争点に掲げ、推薦した共産党の支持率を上回る3割の票を得たばかり。市幹部は「費用節減と環境対策は同時には実現しにくい」と悩む。

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