週刊コラム

また、ふわっと飛べるかも

06/08 05:05

 心弾むことがある。この5~6年悩まされていた手指の不調に回復の兆しがあるのだ。

 「自由に手を使ってよさそうだ」そんなささいなことがうれしい。手とは、なんと働き者なのだろうと思い知らされた日々。イラスト制作の前日は何をするにも、明日に響かないかと手をかばうのがストレスだった。

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 そもそもの始まりはキッチン。8年前に新しくあつらえたキッチンは引き出しの取っ手がないシンプルなデザイン。調味料や調理道具は全て引き出しにしまう収納にし、しばらくはご満悦だった。

 けれど、次第に指に違和感がでてきた。上部の溝に指を引っかけて引き出す構造が手に負担をかけていたのだ。低価格だったからか、押すと反動で飛び出してくるような便利な機能はついておらず、ただただ指の力で引っ張っていたところ、寝起きに指が曲がったまま戻らない。そんなこわばりの症状が出始めた。最初のころは数秒で元に戻ったけれど、次第に1時間、ひどい時にはお昼過ぎまで違和感が続くようになった。

 整形外科を訪ねると、外から見てなんら異常もないからと、そっけない診察。こちらは辛いんだとごねると、ならばリウマチの検査をしましょうという展開に。ぎょっとしたものの、陰性で胸を撫で下ろしたがなんの解決にもならず。

 お次ぎは、手を専門にするクリニックへ。ここならもう少し取り合ってくれるかと思いきや、やさしくしてもらえない。また泣きついて「そんなにいうなら、レントゲンでもとりましょうか」ということになった。

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