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レバンガB1残留の立役者になった桜井

05/16 11:52 更新
残留プレーオフ第3戦、第4クオーターで逆転のフリースローを放つ桜井(伊丹恒撮影)
残留プレーオフ第3戦、第4クオーターで逆転のフリースローを放つ桜井(伊丹恒撮影)
  • 残留プレーオフ第3戦、第4クオーターで逆転のフリースローを放つ桜井(伊丹恒撮影)
  • B1残留を決め、涙に暮れる桜井(中央)と笑顔を見せるレバンガの選手たち(藤井泰生撮影)
  • 試合終了後、涙を流す桜井(左)をねぎらう折茂(藤井泰生撮影)

 4月27日、1勝1敗で迎えた横浜とのB1残留プレーオフ第3戦。コートを駆ける桜井良太は、涙をこらえていた。「このままB2に降格したら、自分のせいだ」。こみ上げる悔しさ、我慢に我慢を重ねた左足首の痛み。

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 リーグ戦22連敗、通算10勝50敗。レバンガ北海道にとって地をはうようなシーズンだった。自身も成績が振るわず、納得のいかないシーズンだった。最後のこの試合にすべてを出し切る。そう心に決めていた。

 13―14とリードを許して迎えた残り2分。気迫のこもったドリブルが、横浜のエース川村卓也のアンスポーツマンファウルを誘う。土壇場で手にしたフリースロー2本。桜井は落ち着いて両方を決めた。

 そしてB1残留を告げる試合終了のブザーが鳴った。「気が緩んでというか、泣いてましたよね」。仲間に肩を抱かれ、くしゃくしゃになった顔をタオルで何度も拭った。選手人生で初めての経験だった。

 2戦先勝の残留プレーオフを振り返ると冷や汗が出る。第1戦を72―77で落とし、崖っぷちに立った27日の第2戦。試合前、チームメートに呼び掛けた。「ここで残るためには、日本人選手がやらないと」。第1戦で無得点だった桜井は、第2戦、第3戦で計16得点を挙げた。自らの背中で仲間を鼓舞し、チームも第2戦91―89、第3戦21―14と「逆転残留」に成功した。

 桜井の成績不振の理由は、昨季の最終戦で骨折した左足首にあった。「レントゲンでは分からなかったけど、CT検査で折れているのが分かった」。手術後2カ月で回復するといわれたが、今季の開幕間近になっても完治しなかった。しかし、「連続600試合出場も懸かっていたし…。やるしかなかった」。

 痛みが引いてきた今も、片足でジャンプすることができない。シーズン中は引退が頭をよぎったこともあった。「でも、こんなのでいいのかなって。自分が納得できる体を作って、それが通用しないと分かってからでも遅くない」。強い決意でプレーを続け、最高の見せ場で意地を見せた。

 オフシーズンは左足首のリハビリに当てる。「活躍できなかった今季の分を、すべてぶつけたい」。36歳の「鉄人」には、来季のコートをしっかりと踏みしめる自分の姿が見える。
(石川仁美)

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