卓上四季

当選者の責務

04/22 10:05 更新

「亥年(いどし)」だった1947年の4月は、「選挙の月」だった。自治体の首長選と、参院選、衆院選、そして自治体の議員選挙。5月3日の新憲法施行を前に統治体制を整えるのが目的だったという(岩波新書「戦後政治史」)▼以来、参院選は3年に1度の割合で、首長選と自治体の議員選挙は基本的に4年に1度行われてきた。このため「3」と「4」の最小公倍数である12年に1度の亥年は、今年のようにこの二つが重なる▼地方選は、任期途中での首長辞職や議会の解散、合併の影響などがあって統一率が下がっている。それでも今回、道内では知事選、道議選をはじめ、政令市の札幌を含め47の市町村長選と127の市町村議選があった▼地方の首長や議員が影響力を持つ参院選を控えている事情も考えれば、地方選はもっと盛り上がってもいい。なのに、そうした実感は薄かった。無投票は市町村長選だけでも26。道議、首長、議員選が無投票で終わり、1票を行使できたのは知事選だけというまちもあった▼かつての無投票は、激戦の末のしこりを避ける狙いもあったようだ。今はなり手不足が影を落とす。地方自治は瀬戸際にあるのか▼統一地方選が、すべての日程を終えた。投票率は、史上最低の道知事選を筆頭におおむね振るわなかった。自治の危機打開には、まず当選者たちの奮闘が欠かせまい。もちろん、無投票当選者も含めて。2019・4・22

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