社会

石炭博物館火災、夕張観光に痛手 続く注水、営業再開見通せず

04/21 05:00
坑道の出入り口を土のうでふさぎ、消火活動を行う消防隊員ら=20日午後3時30分、夕張市石炭博物館(大島拓人撮影)
坑道の出入り口を土のうでふさぎ、消火活動を行う消防隊員ら=20日午後3時30分、夕張市石炭博物館(大島拓人撮影)
  • 坑道の出入り口を土のうでふさぎ、消火活動を行う消防隊員ら=20日午後3時30分、夕張市石炭博物館(大島拓人撮影)
  • 火災前の夕張市石炭博物館の模擬坑道。壁や天井には大量の木材が使われている=2018年4月

 【夕張】夕張市石炭博物館(夕張市高松)の模擬坑道火災は発生から3日目の20日、市消防本部などが注水で坑道を冠水させ、坑道内からの煙は収まった。火災は収束に向かっているものの、燃焼が依然として続いている可能性もあることから、消火作業は同日も夜を徹して行われ、鎮火は見通せない状況が続く。夕張観光の要である博物館の火災は、再生途上にある同市にとって大きな痛手。施設を修復し、営業再開までこぎつけるには時間がかかりそうだ。

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 火災は18日午後11時25分ごろ発生。同本部によると、20日午前8時ごろ、火災が発生した模擬坑道が前日からの注水作業により冠水し、坑道内からの煙は収まった。

 ただ、坑口付近のガス濃度は高く、燃焼が続いている懸念もあるため、同本部は二つある坑口の一つに大型の土のうを積み上げて空気の流入を遮断。もう一方の坑口からは毎分17トンの注水を続け、酸素を絶つ「窒息消火」と、水による「冷却消火」の二つの方法で消火作業にあたっている。

 同本部は「蓄熱した石炭が再燃する恐れがあるほか、模擬坑道以外の坑道に延焼している可能性がある」と懸念。冷却の進捗(しんちょく)や坑道付近のガス濃度などを慎重に見極めた上で、鎮火の判断をする考えだ。

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