北海道

「言葉失う」市民ぼうぜん 改修後に来館者増加 夕張石炭博物館火災

04/19 11:40

 【夕張】模擬坑道からは19日午前も煙が上がり続けた。火災が続く夕張市石炭博物館は、財政再生団体の夕張市が地域再生を象徴する施設として総額7億5千万円を投じ大規模改修を昨年に終えたばかり。2018年度の来館者数は予想を大きく超えた。マチの一筋の光明となっていた施設の火災に、市民らは衝撃と落胆に包まれた。

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 「言葉を失った。ノートルダム大聖堂の大火災を思った」。火災現場で市美術館元館長の上木和正さん(69)は、フランスを象徴する寺院の火災を引き合いに出し、立ち尽くした。坑道入り口付近から立ち上る煙は、風にあおられて高さ数十メートルに達し、周辺には異臭が漂った。

 約3年前まで博物館で15年間勤務した無職山村光男さん(84)は、知人から連絡を受けて駆けつけ「リニューアルしたばかりで、これからも多くの人に見てもらいたかったのに残念だ」と落胆した様子だった。

 夕張市消防本部によると、坑内に充満する煙と高温のため火元に近づけず、消火活動は難航。近くの川からホースで水を引き、坑道の入り口から注水を続けている。大量の水で火災発生箇所を水没させて鎮火を目指す。火災現場を訪れた市民は、遠巻きに消火活動の様子を見守った。

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