留萌宗谷

初山別村民募る不満 村長選12回連続無投票 「意見届かない」「出馬に圧力」

04/18 05:00
村内を遊説し、支持を訴える宮本氏。立候補を届け出たのは1人のみで、12回連続で選挙戦は行われなかった=16日
村内を遊説し、支持を訴える宮本氏。立候補を届け出たのは1人のみで、12回連続で選挙戦は行われなかった=16日

 【初山別】16日に告示された村長選は、現職の宮本憲幸氏(61)以外に立候補の届け出がなく、無投票で宮本氏の4選が決まり、首長選として道内最多となる12回連続で「無風」となった。ほぼ半世紀にわたって選挙戦が行われていないことに対し、村民から「意見が届かない」「談合体質だ」などと不満の声が上がっている。

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 最後の選挙戦は1971年、村教育長と農協参事の新人2人が出馬、現金や酒類などの贈賄品が飛び交い、選挙違反で多数の逮捕者が出た。当時を知る80代の男性は「村民の半分近くが警察に引っ張られ、『もらったんだろ、早く言えば家に帰れるぞ』と散々絞られた。もう選挙には関わりたくないという暗黙の空気が広がった」と振り返る。

 当時の人口は約3500人いたが、現在は1163人(3月末現在)に減った。村選管関係者は「誰が誰に投票したか分かってしまう。匿名性が保証されないのも選挙を遠ざける原因かもしれない」とみる。「無風」は40年以上にわたって続き、役場出身者が当選を重ねている。

 住民の審判を一度も受けないまま4期目に向かう宮本村長は「ある程度、信任されていると思っているが、考えの異なる人もいるだろう。小さな声にも耳を傾けなければ」と話す。

 住民の心境は複雑だ。「言いたいことが言えないのはおかしい。選挙に出ようとすれば陰に陽に圧力がかかる」。自営業の男性(47)は苦々しい表情で語る。別の男性(80)は「村から仕事をもらっている一部の業者が自分たちに都合の良い村長を担ぎ出している。利益誘導の談合体質だ」と厳しい言葉で批判する。

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