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【回答者 高森健弁護士】お通し代やサービス料 納得できない

04/14 05:00
高森健弁護士
高森健弁護士

質問 居酒屋に行ったところ、私の嫌いな食材を使った「お通し」が出されました。箸をつけなかったのですが、精算のときに「お通し」代として500円が付いており、またサービス料として代金の10%が加算されていました。納得がいきません。

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回答 居酒屋などでお酒を注文すると、料理を頼まなくとも小皿や小鉢に入った一品料理の「お通し」がよく出されます。無料であれば問題ありませんが、数百円の代金を取るお店が多いようです。

 頼んでもない「お通し」の代金を払う必要があるかということですが、あらかじめ店内やメニューに「お通し」代がかかることが明記されていれば、そのお店の料金システムに納得して注文したことになりますので、支払い義務は発生します。

 一方、そのような明示がない場合、「お通し」代を払う必要がないかというと、そう簡単な話でもありません。出された「お通し」を食べてしまったり、箸を付けずとも長時間そのままにしていて、他の客に提供できなくさせてしまえば、「お通し」を提供するというお店の申し込みを承諾したことになりますので、やはり代金の支払い義務は発生します。

 さらに「お通しは有料」という商慣習が日本にあるという考え方に立てば、「お通し」を直ちに断ったとしても、代金を支払わなければならないことになりますが、商慣習と言えるかどうかは専門家の間でも意見が分かれるかと思います。

 いずれにせよトラブルを防ぐためには、客側は「お通し」代がかかるかどうかを事前に確認する、嫌いな食材が出されたら違う食材のものに変更するようすぐにお願いするといった対応が必要です。店側も、「お通し」が有料であることを明記しておく必要があるでしょう。

 一方、サービス料については、一部の飲食店やホテルなどを別にすれば一般的に普及している制度とは言えないので、料金やサービス料が発生する条件が事前に客側に明示されていなければ、支払う必要はありません。例えば、メニューの端に小さく「サービス料がかかる」と書いてあるだけでは不十分で、きちんとした店側の事前の説明が必要でしょう。
(たかもり・つよし)

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