卓上四季

輝かせたい

03/14 05:00

大阪府「枚方市」。何と読むか分かるだろうか。答えは「ひらかたし」。近畿地方にゆかりのある人ならともかく、道内では「まいかた」と読む人もいよう▼市はそんな難読地名を逆手に、以前「定住促進PRキャンペーン」でユニークなキャッチコピーを打ち出した。「マイカタちゃいます、枚方(ひらかた)です。でも、住んでくれるならマイカタでもいい」。好意的な受け止めが多かった一方、「意味分からん」といった反発もあった▼マチの名前でもこうだ。自分の名前なら、なおさら正しく読んでほしいと思うはず。最近は個性的だが読み方が分かりにくい、いわゆる「キラキラネーム」が多い。「央理遠(おりおん)」「葉萌似(はーもにー)」。「光宙」でぴかちゅうというのもあった▼難読ではないが、こちらも「キラキラ」には苦労したらしい。山梨県の高3男子が「王子様」から「肇」に改名した。自己紹介のたび、周囲に笑われるのが嫌だったという▼明るく、賢く、健やかに―。親はたくさんの愛情を込めて命名する。だが、その名前を正しく読んでもらえなかったり、子どもが嫌な思いをしたりするのでは、本末転倒になりかねない▼名付けるのは親だが、背負っていくのは子ども。将来、本人や周囲がどう思うか、想像してあげることも大切ではないだろうか。「キラキラネーム輝かせたい親心」(三浦強一)。子どもたちが一生誇れるような名前になるといい。2019・3・14

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