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物流拠点停電しのぐ 石狩湾新港 冷凍倉庫は扉閉め データセンターは自家発電

09/13 05:00
冷凍倉庫や工場などが集積する石狩湾新港地域(本社ヘリから、小川正成撮影)
冷凍倉庫や工場などが集積する石狩湾新港地域(本社ヘリから、小川正成撮影)
  • 冷凍倉庫や工場などが集積する石狩湾新港地域(本社ヘリから、小川正成撮影)
  • 停電長期化に備えて行われた自家発電のための給油=7日午後5時、石狩データセンター(さくらインターネット提供)

 【石狩湾新港】胆振東部地震で、道内物流の一大拠点となっている石狩湾新港(石狩市、小樽市)の冷凍倉庫は扉を閉めて約2日間の停電をしのぎ、データセンターは自家発電で影響を最小限に抑えた。

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 石狩市の震度は5弱。地震のあった6日の朝、石狩湾新港地域の小樽市銭函5に冷凍倉庫を構える大手食品メーカー東洋水産(東京)の担当者は倉庫内に1度入り、人の閉じ込めの無いことや商品の無事を確認すると、その後は停電が復旧するまで倉庫の扉の開閉を控えた。

 「過去の経験を踏まえ、扉を閉めることで一定期間、温度の上昇を抑えられることは分かっていた」。担当者は、こう振り返る。倉庫は肉や水産品、冷凍食品など最大約8万3千トンを収容。6日未明も倉庫内には自社、他社商品などが保管されていた。

 冷凍庫メーカーなどによると、1万トンクラス以上の冷凍庫は高品質の断熱材で覆われており、庫内の密封が保たれていれば、収容している冷凍品の量にもよるが、温度上昇を1日1度程度に抑えることができる。商品の種類で異なるが、庫内がマイナス25度だった場合、1週間から1カ月近くは電気がなくても品質が維持できるという。

 一方、石狩湾新港地域に11年に開設されたIT関連大手「さくらインターネット」(大阪)の石狩データセンターは、地震による停電を受け、自家発電に切り替えた。

 同センターは全国の企業のホームページやメールシステムなどのデータを保管している。一部で切り替え作業がうまくいかず、運用が停止した通信サービスもあったが、地震から約5時間後の6日午前8時すぎに復旧。停電解消まで自家発電で乗り切った。

 同センターは、センターに必要な電力を2日間以上賄える分の重油を備蓄しており、同社は「今後も不測の事態に備え、自家発電の態勢を強化していきたい」としている。

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