北海道

「数時間後に大地震」デマ拡散注意

09/11 05:00

 6日未明に発生した胆振東部地震に関連し「数時間後に大地震がくる」などという全く根拠のない情報が、インターネットの会員制交流サイト(SNS)を中心に拡散している。市町村に問い合わせが相次ぐケースもあり、各自治体は「正確な災害情報を確認して」と注意を喚起している。

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 情報は、自衛隊や消防関係者の話として「地鳴りや地響きを確認した。5、6時間後に本震がくる」「地震計が異常な数値を示した」など、不安をあおる内容が大半だ。ツイッターやフェイスブック、LINE(ライン)への投稿を閲覧した人が「避難して」「怖い」などの書き込みとともに転載し、誤った情報が広がっている。

 誤った情報への注意を呼び掛ける投稿に対し「その情報こそデマじゃないのか」などと反論する書き込みもあり、混乱に拍車を掛けている。

 苫小牧市には、8日夜になってSNSを見た市民から「本当に大地震が来るのか」などの問い合わせが急に相次ぎ「2時間ほど電話が鳴りやまなかった」(危機管理室)。市は同日からホームページ(HP)で「全て根拠のないもの」と、冷静な行動を呼び掛けた。

 「大規模な断水が始まる」などの誤った情報も流れ、札幌や函館、帯広、岩見沢、小樽の各市はHPやSNSで注意を促す。

 気象庁は、地震発生から約1週間は最大で震度7程度の地震への警戒が必要としているが、札幌管区気象台は「予兆現象は観測していない」。地震学が専門の北大地震火山研究観測センターの勝俣啓(けい)准教授も「地震の前兆として、地鳴りがするというのは聞いたことがない」と指摘する。内閣府の防災担当者は「災害時は不安感からデマが広まりやすい。国や自治体が発信する災害関連の情報を確認してほしい」としている。(木村直人、吉田隆久)

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