くらし

食品の品薄、週内にも解消 製造業者など見通し

09/11 05:00
札幌市西区の北海市場発寒店では、納豆や豆腐などの入荷が少なく、10日午前中のうちに大半が売り切れた(中本翔撮影)
札幌市西区の北海市場発寒店では、納豆や豆腐などの入荷が少なく、10日午前中のうちに大半が売り切れた(中本翔撮影)

 胆振東部地震の影響で生鮮品やパン、豆腐など食料品が全道的に品薄になっている。いつになれば店の棚は元に戻るのか。生産、製造業者などに見通しを聞いた。

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■パン

 パン製造道内大手の日糧製パン(札幌)は10日から、通常通りの受注業務を始めた。12日早朝の出荷分から、量も品目数も地震前の状態に戻る見通しだ。

 山崎製パンの札幌工場(恵庭)は、通常期に700品ほどある製品のうち、90品に絞って製造している。品目を減らすことで、生産効率をたかめており、11日早朝には、ほぼ通常期と同じ量の商品を提供できるとしている。

■牛乳

 よつ葉乳業(札幌)は操業を継続できた工場もあり「通常の100%以上の供給をしている」(総務広報グループ)。一方、明治など大手3社の道内工場は生産体制が完全には戻っていないため商品は不足しているが、いずれも本格操業を急いでおり、乳業関係者の間では「今週中には落ち着く可能性が高い」との見方が広がっている。

■納豆、豆腐

 「おかめ納豆」を製造販売しているタカノフーズ(茨城県小美玉市)は、恵庭市の協力会社ヒナタフーズが道内出荷分を製造している。今週末から本格的に出荷できる見込みで、その間は本州の工場から取り寄せる予定だが、「通常の2、3割の供給量」(タカノフーズ)だという。豆腐・納豆の製造販売道内大手のオシキリ食品(江別)は、停電の影響で地震発生前日から水につけていた大豆15トンを廃棄した。現在は徐々に生産体制を整え、12日以降から出荷できる見通しだ。

■魚、肉類

 コープさっぽろ(札幌)は、日持ちする干物や塩サバなどの加工品は確保しつつ、冷凍のマグロやサーモンなどは品薄になりつつある。水産部は「うちを含め量販店は13日ごろから通常の品ぞろえになるのではないか」。食肉加工の伊藤ハム米久ホールディングス(東京)は10日から、小樽市内のハム・ソーセージ工場と札幌市内の食肉加工工場を本格稼働させた。11日から一部で出荷を始め、週内には通常体制への復帰を目指す。

■野菜

 出来秋間近のこの時期は例年、トマトやタマネギなどさまざまな道産野菜が店頭に並ぶ。ホクレンによると、地震後の停電で収穫や選果作業に遅れが出たものの、そうした影響は「今はほぼ解消されている」(広報総合課)という。6月以降の天候不順で収穫量は全体的に平年より少ないが、週内にも極端な不足感はなくなりそうだ。(高橋俊樹、宇野沢晋一郎、芝垣なの香)

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