北海道

「2割節電」要請 道民同士で支え合おう

09/11 05:05

 胆振東部地震に被災し、最後まで安否不明だった男性がきのう見つかり、捜索活動が終了した。

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 一方、依然多くの人が避難し、道民の生活インフラも復旧途上だ。とりわけ電力供給は不安定な状態が続いている。

 経済産業省が道民に対し、平常時に比べ2割の節電を要請した。

 2011年の福島第1原発事故後、道内でも節電の工夫が定着してきたとはいえ、さらに2割の上乗せはたやすい目標ではない。

 北海道電力の責任はあまりに重大だ。しかも、節電がうまくいかない場合、政府は計画停電を実施する可能性を明らかにしている。

 そうなれば、道民生活への影響は計り知れず、被災地の復旧にも支障を来すだろう。

 道民自らが節電に努め、困難を克服する姿勢が求められる。

 道内全域に及んだ停電はほぼ解消したものの、電力供給量は平日の最大需要に届いていない。

 地震で損壊した苫東厚真火力発電所は、道内の消費電力のほぼ半分を賄ってきた。これが復旧しない限り、道民の暮らしが完全に元に戻るのは難しい。

 秋口を迎え、気温低下が心配な時期でもある。

 北電は苫東厚真の発電再開に全力を挙げるとともに、「少なくとも1週間程度」という曖昧な復旧見通しについて、具体的な情報を早急に示すべきだ。

 道内は、農水産物の生産、加工、物流など必需品の供給網が機能不全に陥った。生鮮食品や乳製品、冷凍食品などは、現在も店頭に十分な数が並んでいない。

 当面は我慢を強いられるが、電気や燃料を節約すれば、その分を被災地に回せるはずだ。

 病人や高齢者は停電が命にかかわり、どうしても仕事に大量の電力を必要とする人もいる。

 それぞれが可能な範囲で知恵を絞り、支え合うことが大切だ。

 照明をこまめに消すなど、できることから始めたい。

 ふだんコンセントにつなげたままのテレビのプラグを未使用時に抜くだけでも効果がある。

 どれだけ節電すればいいのか分からずに不安を募らせる人も少なくないだろう。政府や北電は、より具体的で役に立つ情報を丁寧に発信する必要がある。

 事前に決めたエリア単位で1日2時間半程度、順番に電気を止める計画停電について、北電は7月に実施の手順を公表している。

 万一に備えて、その入念な検証も怠ってはならない。

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