北海道

停電 情報も寸断 記者が見た混乱の2日間

09/11 12:00
照明を消し、ランタンをともした職場で記事を書く記者たち=6日午後5時40分、北海道新聞北見支社(大石祐希撮影)
照明を消し、ランタンをともした職場で記事を書く記者たち=6日午後5時40分、北海道新聞北見支社(大石祐希撮影)

 6日未明に発生した胆振東部地震による連鎖的な広域停電「ブラックアウト」で、オホーツク管内も都市機能がまひした。管内全域で停電が復旧するまで実に約44時間。重要なライフラインとなる「情報」が十分に届かず、市民生活は混乱の度合いを深めた。被災者でもあった北海道新聞記者たちの取材活動から、災害情報のあり方や「想定外」への備えについて考えた。

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■募る市民のいら立ち

 6日午前3時8分すぎ 北見報道部の岩崎勝(46)は、ゆらゆらとした長い揺れで目を覚ました。「電気がつかない」。ワンセグ機能付き携帯電話でテレビを視聴すると、「北海道で震度6強」の文字。同じカメラマンの大石祐希(26)と連絡を取り、カメラを手に自宅を飛び出した。

 午前4時ごろ 「中心商店街、パトカーや消防車が巡回中。もちろん真っ暗」「コンビニ レジ使えず来店お断り」。報道部の記者たちが情報共有に活用している無料通話アプリ「LINE(ライン)」に、中橋邦仁(35)らが見聞きしたことを次々投稿した。

 午前6時 和賀豊(37)が取材に向かった北電北見支店で、男性が職員に詰め寄っていた。「何の情報も出さないで何をやってんだ。こっちは病院から『人工呼吸器が止まるから発電機を貸してくれ』って電話が来て、動き回ってんだよ」。情報が限られる中、市民のいら立ちや不安は募っていた。

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