北海道

心肺停止10人発見  死者19人、不明9人に 胆振東部地震

09/08 13:10 更新
大規模な土砂崩れで複数の家屋が倒壊した厚真町で、捜索を続ける消防や自衛隊員ら=8日午前8時(小川正成撮影)
大規模な土砂崩れで複数の家屋が倒壊した厚真町で、捜索を続ける消防や自衛隊員ら=8日午前8時(小川正成撮影)

 胆振管内厚真町で6日未明、道内で初めて震度7を観測した胆振東部地震で、土砂崩れで倒壊した同町の複数の家屋から8日、住民とみられる男女10人が心肺停止の状態で見つかった。地震発生後、同町吉野の住宅から心肺停止の状態で見つかっていた男性(54)は同日、死亡が確認された。これで厚真町の死者は計16人、道内全体の死者は同町を含め計19人となった。

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 厚真町以外の死者は苫小牧市の自宅で転倒した高齢男性、同管内むかわ町の自宅でタンスの下敷きになった男性(86)、日高管内新ひだか町のアパート居室で倒れていた男性(55)の計3人。

 厚真町災害対策本部などによると、町内で心肺停止の人は8日確認された10人を含めて計11人、ほかに9人が安否不明となっている。道内の負傷者は401人に上った。

 8日午前6時現在、道内473避難所には札幌市の約5800人を含め、計約1万1600人が避難している。住宅被害のうち全壊は厚真町19棟、胆振管内安平町6棟、むかわ町5棟。半壊と一部損壊は安平町やむかわ町などで計32棟。

 新千歳空港は8日午前5時50分ごろ、国際線ターミナルビルの閉鎖が解除され、国際線の運航が3日ぶりに再開された。7日に一部の運航を再開した国内線のターミナルビルでは、同日夜から約1200人が一夜を明かした。運航はほぼ平常に戻っているものの、大勢の人が押し寄せ、混雑しているという。

 JR北海道は8日、快速エアポートの小樽―新千歳空港間でダイヤ通り運行を再開。普通列車も一部で運行を始めた。札幌市営地下鉄と札幌市の路面電車(市電)は、始発から通常通り運転している。

 道内では7日午後10時43分ごろ、厚真町鹿沼で震度4を観測して以降、8日午前11時までに計13回の地震が発生しており、札幌管区気象台は今後も最大震度7の非常に強い地震や、土砂災害への注意を呼びかけている。

■亡くなられた方々

 胆振管内厚真町対策本部や道などによると、胆振東部地震で死亡し、身元が確認された17人は次の通り。
【厚真町】
▽吉野地区 馬場治雄さん(86)、土田健二さん(63)、中田朗さん(60)、滝本卓也さん(39)、滝本舞樺(まいか)さん(16)、三上昭人さん(54)
▽幌里地区 林崎(りんざき)清五郎さん(87)、林崎タケさん(83)、中村ミヨさん(76)、三上秀幸さん(60)
▽朝日地区 畑島武司さん(86)、畑島富子さん(81)
▽富里地区 中村初雄さん(67)、中村百合子さん(66)
▽桜丘地区 中田一生(かずのり)さん(76)
▽高丘地区 松下一彦さん(63)
【むかわ町】
▽穂別地区 堀口政一さん(86)

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