北海道

胆振東部地震死者9人に 心肺停止7人、安否不明25人 札幌1万人避難

09/07 12:38 更新
大規模な土砂崩れで家屋が倒壊した厚真町吉野地区で、救出作業を続ける消防隊員ら=7日午前5時45分
大規模な土砂崩れで家屋が倒壊した厚真町吉野地区で、救出作業を続ける消防隊員ら=7日午前5時45分
  • 大規模な土砂崩れで家屋が倒壊した厚真町吉野地区で、救出作業を続ける消防隊員ら=7日午前5時45分
  • 胆振東部地震死者9人に 心肺停止7人、安否不明25人 札幌1万人避難

 6日午前3時8分ごろ、胆振管内厚真町で道内で初めて震度7を観測し、道央を中心に多数の死傷者や安否不明者が出た「北海道胆振東部地震」で、道などによると、大規模な土砂崩れが発生し、住宅が巻き込まれた厚真町などで7日午前、新たに4人の死者を確認した。地震による犠牲者は計9人となった。このほか、いずれも厚真町で6人が心肺停止、25人が安否不明となっている。心肺停止は、札幌市北区で地震の直後に体調が急変した60代男性を含め計7人になった。道内ではほかに359人が負傷した。道内計112市町村が避難所を開設し、札幌市内の避難所には7日午前6時現在、計1万人超が避難している。

[PR]

 厚真町災害対策本部は7日午前、町内でこれまでに死亡が確認された6人のうち5人の身元を確認した。同本部によると、死亡した5人は畑島武司さん(86)=同町朝日=、畑島さんの妻富子さん(81)=同=、中田一生さん(76)=同町桜丘=、滝本舞樺さん(16)=同町吉野=、中村ミヨさん(76)=同町幌里=。

 道や道警によると、厚真町吉野周辺の山林で数キロにわたって土砂崩れが発生。町内の不明者25人は被害が大きい吉野地区に集中しており、捜索が続いている。

 道によると7日午前5時半現在、苫小牧市の自宅で転倒した高齢男性1人の死亡を新たに確認した。同管内むかわ町では、自宅でタンスの下敷きになった男性(86)が死亡。日高管内新ひだか町のアパートでも男性(55)が室内で死亡した。

 住宅被害のうち全壊は厚真町で19棟、安平町で4棟、むかわ町で5棟。半壊と一部損壊は安平町やむかわ町などで計27棟となった。

 札幌市内の避難者数は7日午前6時現在、256カ所の避難所で約1万人に達した。札幌市は6日夜、旅行中に地震に遭った観光客向けに、札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)など中央区の5カ所を開放した。道によると午前5時半現在、札幌市を除く111市町村の428避難所に1739人が避難している。

 JR北海道は7日正午ごろから北海道新幹線を、同午後1時ごろからは札幌―新千歳空港間で快速エアポートの運行再開を予定。他の在来線については再開のめどが立っていない。

 新千歳空港は7日午前の便を中心に173便の欠航が決まったが、国内線ビルは同午前10時に出発カウンターの閉鎖を解除、搭乗手続きが始まった。運航は、成田から午前10時50分に到着したバニラエア便から始まった。国際線ビルはなお復旧工事中で利用再開は未定だが、石井啓一国土交通相は7日の閣議後記者会見で、同空港の国際線について「本日中に運航再開の時期を示したい」と述べた。

 札幌管区気象台によると、震源地は胆振地方中東部で、震源の深さは約37キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・7と推定される。震度6強を観測したのは安平町とむかわ町など。道内は7日午前0時以降も胆振管内を中心に、震度3を含め計16回の地震が発生しており、気象台は「今後も震度7程度の非常に強い地震に注意が必要」と呼びかけている。

 震度7が観測されたのは、厚真町鹿沼の観測地点。気象庁はデータを受信できなかったため当初の震度を6弱と推定していたが、その後、データを確認し、震度7と発表。道内で震度7が観測されたのは初めて。

ページの先頭へ戻る