小樽後志

停電、余震…後志も混乱 胆振東部地震

09/08 16:26 更新
長崎屋小樽店と同じ建物に入るドン・キホーテ小樽店は棚から商品が落ちて散乱していた=6日午前9時45分
長崎屋小樽店と同じ建物に入るドン・キホーテ小樽店は棚から商品が落ちて散乱していた=6日午前9時45分
  • 長崎屋小樽店と同じ建物に入るドン・キホーテ小樽店は棚から商品が落ちて散乱していた=6日午前9時45分
  • 小樽市水道局が望洋台中で臨時に行った給水活動=6日午前11時15分

 6日未明に道央を中心に道内広範囲を襲った強い地震で、小樽や後志管内も住民生活は混乱した。停電の影響で、小樽などの一部は断水に見舞われた。スーパーでは食料や水、カセットボンベを買い求める人の行列ができた。信号機が消えるなどして路線バスやJRが運休。土砂崩れや道路陥没などの大きな二次被害や人的被害はないが、管内の全公立小中高校は休校または授業を短縮した。

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 小樽市では塩谷地区や北手宮地区などで断水。望洋台中では、市水道局が臨時の給水活動を実施し、住民はポリタンクやペットボトルを持って次々に集まった。市内桜4の会社員藤本佳久さん(43)は「料理に使うためにもらいに来た。店で買う本数も限られている。今後も続くと怖い」と話した。

 岩内町は、断水する可能性が高い井戸水の利用者と集合住宅の入居者を対象に10リットル入り給水パックを配布した。

 小樽駅前の三角市場は電気が消えて真っ暗。カニを多く扱う綱岸水産は「エアポンプが動かないのでカニが死んでしまう。カニだけで100万~200万円くらいの損害になりそう」とため息をつく。

 共和町のDCMホーマック共和店にはガスコンロや水を入れるタンクなどを買い求める客が殺到した。

 長崎屋小樽店(稲穂2)は臨時休業したが、店の入り口でパンや水、紙おむつ、携帯電話の充電器などを販売し、店の前には長蛇の列ができた。パンや飲み物を購入した仙台市在住の大学3年生の久野瑠唯(るい)さん(20)は「明日の昼食の分まで買いました。無事帰れるかが今一番心配」と話していた。

 ラッキー岩内店も臨時休業としたが、同店駐車場で弁当やパン、カップ麺などの食料品とカセットボンベや電池などを販売。7日の夫の命日を前に食料品を買いに来た町内のパート職員橋詰繁子さん(68)は「がっかり。カップ麺を二つ買いました」と話した。

 ウイングベイ小樽(築港)は自家発電を稼働して通常営業。一部店舗は休業しているが、イオン小樽店は営業し、レジには買い物客の長い列ができた。

 昭和シェル石油小樽駅前SS(稲穂2)は発電機がないため、店員は「何もできない」とこぼした。昭和シェル石油の緑給油所(緑1)と小樽バイパス給油所(有幌町)は10リットル限定の現金のみで給油を受け付けているという。

 北日本石油小樽運河SS(色内1)の岡本寛範主任は「電動ポンプが動かず、給油できない」と話す。「車のガソリンは、常に満タンにしておくのが一番。冬なら灯油をタンクで備蓄することが必要」と指摘した。

 「交差点では徐行して安全を確保してください」。地震発生後、小樽署のパトカーが小樽市内を巡回し、ドライバーに注意を呼び掛けた。信号機は停電のため消えた状態が続いた。

 停電によりJR北海道と北海道中央バスは全線で運休。長野県から出張で来ていた会社員の男性(54)はJR小樽駅で「明日仕事があるので今日中に帰らなければならないが、バスも運休で困った。飛行機も欠航でキャンセルした」と戸惑った。銭函に職場のある市内稲穂のパート従業員、斉藤絵美さん(37)は「電話が通じないので職場と連絡が取れない。電気も電車も、早く復旧してほしい」と話した。

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