函館道南

暴風台風、暮らしを直撃 倒木で函館線一時不通 農業、観光にも影響

09/06 05:00
JR函館線の架線にかかった倒木=5日午前9時20分、函館市桔梗町(小葉松隆撮影)
JR函館線の架線にかかった倒木=5日午前9時20分、函館市桔梗町(小葉松隆撮影)
  • JR函館線の架線にかかった倒木=5日午前9時20分、函館市桔梗町(小葉松隆撮影)
  • 壊れたニラのハウスで片付け作業に追われる農家=5日午後3時25分、知内町元町(高野渡撮影)

 5日未明に道南地方に接近した台風21号は、最大瞬間風速が函館市美原で同日午前3時23分に33・2メートルを観測するなど、軒並み20メートルを超え、各地で倒木や家屋の損壊、農業被害が出た。自治体や鉄道会社は同日、倒木の撤去作業などに追われた。交通機関の運休や停電は復旧したが、一部の観光施設などは6日以降も影響が残る見込みだ。

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 渡島総合振興局と檜山振興局などによると、両管内の14市町で避難所・自主避難所が計76カ所開設され、最大で計366人が避難。函館市内で60代女性と80代女性が転倒して負傷したほか、住居被害は函館市で23件、北斗市と森町で計4件あった。物置や車庫などの被害は函館市で21件、福島町や知内町、森町、長万部町で計7件あった。

 北斗市や七飯町で出荷最盛期の長ネギが折れたり、栽培しているリンゴの木が傾いたりした。北斗市開発の農家加藤隆さん(55)は「長ネギは出荷に影響はないが、折れた葉から病原菌が入り、腐るなど品質が心配」と語った。

 せたな町では水稲の倒伏やなびきが8ヘクタール、スイートコーンが0・4ヘクタール、営農施設のシャッター破損が2件。知内町ではニラ7棟、トマト4棟のハウスでビニールがはがれたり、支柱が曲がったりした。

 JR北海道は5日、函館線沿線の倒木などで、函館―札幌間の特急21本を含む計53本が運休。道南いさりび鉄道も普通列車計14本を運休した。津軽海峡フェリーは函館と青森、大間を結ぶ計6便、青函フェリーは函館―青森間の計4便を欠航した。

 ホテルラビスタ函館ベイ(豊川町)は4、5の両日で、計40数件の予約キャンセルが発生した。フォーポイントバイシェラトン函館(若松町)も5日、JRの運休を理由に予約をキャンセルする電話が相次いだという。

 北海道電力によると、停電は4日午後8時半すぎに発生した函館市尾札部町と川汲町の460戸など、道南でのべ1万6820戸に及んだ。

 函館港若松埠頭(ふとう)の観光施設「市青函連絡船記念館摩周丸」は、船体と埠頭をつなぐ桟橋から船にタラップを架けることができなくなったとして、公開休止に。市は「再開は未定」としている。

 台風による暖かく湿った空気と上空の寒気の影響で、6日にかけて大気の状態が不安定となる見込みで、函館地方気象台は「竜巻などの激しい突風や局地的な強い雨、雷に注意が必要」と呼び掛けている。

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