旭川上川

アウトドアのプロ多い町、体験型の旅を提案したい 南富良野町と連携協定、モンベル・辰野会長に聞く 道の駅拠点に魅力発信

08/31 05:00
「モンベルの国内外のネットワークを、南富良野を元気にするために生かしたい」と語る辰野会長
「モンベルの国内外のネットワークを、南富良野を元気にするために生かしたい」と語る辰野会長

 地域の魅力発信とエコツーリズムの推進による地域経済の活性化、防災意識と災害対応力の向上など7項目を掲げた包括連携協定を28日、南富良野町と結んだアウトドア用品製造販売大手モンベル(大阪)の辰野勇会長(71)に、協定締結の狙いや南富良野で進める事業について聞いた。(聞き手・古市優伍)

[PR]

 ――モンベルは2016年、自治体などと包括連携協定を結び始めました。

 「東日本大震災の後、われわれが行った支援活動について三重県で話した時、鈴木英敬知事から『モンベルと組みたい』と言われたのが始まりでした。地方と取り組む大きな理由は、地方に元気になってもらいたいからで、その思いから七つの項目を考えました。われわれの商品は都会ではなく、地方の自然豊かな場所で使われますしね」

 ――南富良野町との協定締結は道内で4カ所目。なぜ南富良野ですか。

 「南富良野との付き合いは30年以上前から。障害者カヌーの大会でかなやま湖を訪れ、(南富良野まちづくり観光協会理事の)小林茂雄君らと親交を続けてきました。池部彰町長をはじめ、南富良野の人たちがモンベルを町に迎え入れたいという本気度を感じ、ぜひ応えたいと考えました」

 ――南富良野の魅力は。

 「かなやま湖や森など自転車やカヌー、登山などができるフィールドがコンパクトにまとまっています。それ以上に特筆すべきは、人口約2600人に対し、アウトドアガイドが40人いることです。私は『エコツーリズムは人ツーリズム』と考えており、その土地にいる人が鍵。町と自然が大好きなおもてなしのプロがいるのは大きなことです」

 ――具体的にどのような事業を進めますか。

 「『道の駅南ふらの』の基本設計を(再編整備内容を考える地域協議会から)正式に受託し、まとめました。南富良野には拠点となる所が欠けており、道の駅が起爆剤になればと考えています。ただ、そこは自治体次第ですね。また、湖と森のつながりを具体的にどう設計していくかや、インバウンド(訪日外国人客)を含む観光客が体験型で旅を楽しめる仕掛け作りを提案していけるとも思います。いずれにせよ、協定はあくまでプラットフォームで、町と協議して一個一個つくり上げていきます」

 ――道の駅南ふらのにモンベルの出店を町側は目指しています。

 「可能性はなくはない。町から要請があれば真面目に検討します」

ページの先頭へ戻る