北見オホーツク

住民歓迎、経営は好調 紋別など自治体支援のコンビニ・スーパー出店1年 加速する人口減、店舗維持へ模索続く

08/31 05:00
セイコーマート上渚滑店で、店員とおしゃべりしながら買い物を楽しむ常連客
セイコーマート上渚滑店で、店員とおしゃべりしながら買い物を楽しむ常連客

 【紋別、滝上、西興部】過疎地の買い物弱者対策として昨夏、自治体が建設費などの一部または全額を補助したコンビニエンスストアやスーパーが紋別市などに相次ぎオープンし1年となった。各店とも地元住民に歓迎され、売り上げを順調に伸ばしている。関係者は胸をなで下ろすが地域の人口減は加速しており、今後、店をどう存続させていくか、各店の模索が続いている。

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 「冷凍食品は市街地まで買いに行くと溶けてダメになってしまう。アイスクリームも気軽に買え、帰省した孫も喜んでくれた」。今夏、紋別市上渚滑地区のセイコーマート上渚滑店をほぼ毎日、利用した主婦檜山輝美さん(68)は笑顔を浮かべた。店員の6人全員も地元住民のため、「店舗にないものも気軽に取り寄せてもらえる」と喜ぶ。

 同店は昨年8月1日に開店。市街地から約20キロ離れた同地区で唯一のスーパーが採算の悪化により閉店を決めると、住民が市に店の誘致を働きかけた。買い物弱者の増加を懸念した市は建設費などの半額に当たる3550万円を補助した。

 セコマ(札幌)によると、先月までの1年間の収支は黒字で、年間の売上高は目標を約400万円上回った。1回の買い物における客単価が同規模店舗の1・5倍の約千円と高いのが特徴という。

 滝上町栄町地区では昨年9月、空き店舗を再建したナカガワが開店。町は改修費など約1億9千万円を支出した。木材を使ったモダンな内装が好評で、こちらも黒字経営が続く。

 同店は3千円以上買い物した客を自宅まで送る無料サービスも実施。中川修司社長(64)が自らハンドルを握り、1日に15軒を回ることもある。中川社長は「車を持たない高齢者を中心に利用が好調。お客さんに魚や野菜の鮮度をほめられるとうれしい」と話す。

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