卓上四季

21世紀らしく

08/27 05:00

史上初めて2度目の春夏制覇を成し遂げた大阪桐蔭。秋田県勢として第1回大会以来103年ぶりに決勝へと進み、東北に初めて優勝旗をもたらそうと挑んだ金足農。今夏の高校野球は話題が豊富だった。甲子園初のタイブレークの末、惜敗した旭大高も忘れがたい▼「初」ばかりでなく、「最後」もあった。20世紀生まれの高校球児である。3年生が誕生したのは20世紀最後の2000年から、01年にかけて。来年は原則、21世紀生まれだけとなる。時の流れを感じさせる▼その20世紀最後の年の日本政治は一連の改革を経てもなお、旧態依然の手法を引きずっていた。4月2日、小渕恵三首相が突然、病に倒れる。詳しい情報が明らかにされない中、後に「五人組」と呼ばれる自民党の実力者たちが森喜朗氏を後継に置いた▼「密室の謀議」との批判が沸き起こったのは当然である。自民党は同年の衆院選で現有議席を大きく減らした。この不信感が、「小泉ブーム」を間に挟みつつ9年後に政権を手放す遠因となったようにも思える▼それから18年。来月7日告示の自民党総裁選は、石破茂元幹事長に続き現職の安倍晋三首相がきのう、立候補を表明した。派閥単位では安倍氏がかなり優位とか▼だが、20世紀も遠ざかった。派閥の力や実力者の意向で勝敗を決める時代でもあるまい。21世紀の政権政党にふさわしい活発な政策論争を聞きたい。2018・8・27

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