卓上四季

当たり前を疑う

08/25 05:00

子どものころ、お使いには買い物かごを持参した。ジュースは瓶や缶に入っていたし、買った肉や魚は経木に、揚げ物は紙に包んでもらった▼いま、スーパーはともかく、コンビニに買い物バッグを持って行く人がどれだけいるだろう。ペットボトルやプラスチックのトレーがなかったら随分不便だ。けれど、そのプラ製品のごみが徐々に地球をむしばんでいる▼レジ袋が胃につまって、死んでしまうクジラやイルカが増えている。海鳥の90%がプラごみを誤飲しているとの報告もある。ネットで公開された、鼻にストローが刺さり込んだウミガメの動画は痛々しかった▼北太平洋には、大量のプラごみが漂う「太平洋ごみベルト」と呼ばれる海域があり、その3割が日本製だという。その上、世界のプラごみを受け入れていた中国が輸入制限に踏み切ったため、ごみは各国であふれ始めている▼こうした海洋汚染に対応しようと、道内の居酒屋チェーンが今月末でストローの使用をやめると発表した。もちろん、それだけで何とかなる問題ではない。ただ、こうした地道な取り組みから、プラ製品を安易に使わない暮らしを広げるしか対策はない▼当たり前のようにペットボトルの飲料を飲み、プラスチックで個包装された商品を買う。そして、当たり前のようにごみとして捨てる。そんな「当たり前」に疑問を持つことから、まずは始めてみたい。2018・8・25

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