戦争の記憶

戦時のこま犬、ユジノ山中に 現地の男性が発見 旧ソ連の破壊免れ

08/22 05:00
勇ましい風格のこま犬。丸浦正弘さんは「この型は本州の石工しか製作しておらず、樺太まで運んだのだろう」と話す(細川伸哉撮影)
勇ましい風格のこま犬。丸浦正弘さんは「この型は本州の石工しか製作しておらず、樺太まで運んだのだろう」と話す(細川伸哉撮影)

 【ユジノサハリンスク細川伸哉】ロシア・サハリン州ユジノサハリンスク市郊外で、日本の樺太時代のこま犬1体が見つかった。1945年(昭和20年)の太平洋戦争終結まで、当時の由緒ある神社に置かれていたと考えられる。こま犬はユジノサハリンスク(豊原)やポロナイスク(敷香)の博物館などに現存するが数少なく、戦後73年を経て新たに見つかるのは珍しい。

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 所有者は同市内の男性、ロマンさん(40)。2年前、ダーチャ(菜園付きの別荘)を設けるために山中の土地を購入した際、無造作に置かれていたこま犬を前の所有者から一緒に買い取った。歴史好きのロマンさんはこま犬とすぐに分かったという。

 今年7月、在ユジノサハリンスク日本総領事館に保管、展示方法について相談を持ちかけ、存在が明らかになった。

 ロマンさんは「前の所有者はモスクワなど大陸に売り飛ばそうとしていた。サハリンの歴史である樺太の遺物は、ここに残さなければならないと思った」と振り返る。

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