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災害時にペット守る備えを 各自治体、対処法まとめた冊子続々

08/20 18:04
災害時にペット守る備えを 各自治体、対処法まとめた冊子続々
  • 災害時にペット守る備えを 各自治体、対処法まとめた冊子続々
  • 玉井聡院長

 大規模災害時のペットへの対処方法をまとめた冊子を作る自治体が増えている。道内では札幌市が飼い犬や猫の避難のアドバイスや心構えを載せた手帳を作成。十勝管内芽室町も防災ガイドブックにペットの避難に関するポイントを盛り込んだ。熊本地震や西日本豪雨では、多くの被災者がペットの避難先を探すのに苦慮した。いざという時にペットを守る備えについて、日ごろから考える必要がありそうだ。

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■写真添付や預け先の準備

 札幌市が6月に発行した「犬と猫の防災手帳」の表紙には、ペットと飼い主の写真を貼ったり、ペットの名前や生年月日、市町村に届けている登録番号やマイクロチップ番号を書き込むスペースがある。A5判で持ち歩きやすい大きさなのが特徴だ。

 中面の「必要なことチェックリスト」では《1》ペットに外から見える迷子札を付ける《2》ダニの駆除をする《3》他の人や動物、声、音に慣らしておく《4》体のどこでも触れるようにしておく―などの項目があり、他人にペットを世話してもらうことを考慮し、しつけをする必要性にも触れている。

 自宅が被災し、飼い主が避難する場合についても、ペットを《1》自宅に残す《2》車内で飼育する《3》施設や知人に預ける《4》避難所で飼育する―の四つの選択肢を提案。《1》は、万が一に備え、玄関に「家の中にペットがいることや飼い主の連絡先を紙に書いて玄関に貼っておく」など具体的なアドバイスも記載した。冊子は市ホームページからダウンロードできる。

 芽室町も、3月に発行した「防災とくらしのガイドブック」に、災害時のペットの取り扱いを載せた。

 災害時に備え《1》ペットを預ける先を事前に決めておく《2》家の中で暮らせるようにしておく《3》他人に危害を加えないようしつけをしておく―などを挙げる。芽室町では、ペットは避難所に同行避難できるが、「飼育は屋外が基本」としており、「ペットの預け先を探し、同行避難する以外の選択肢も用意してほしい」(町総務課)と注意を促す。

 このほか、東京都や横浜市や川崎市、静岡市などもペットのための防災手帳を相次いで発行。環境省動物愛護管理室は「各地で大災害が相次いでおり、ペットの避難を重視する自治体は増えている」とみる。

 道が2016年末に道内全179市町村を対象に行った調査によると、「災害時にペットを受け入れられる避難施設が整っている」と答えた自治体は2割弱。多くの市町村では飼い主との同行避難が難しいのが現状だ。

■特徴他人でも分かるように

 ペットの避難に詳しい玉井動物病院(札幌市豊平区)の玉井聡院長は「災害が起きた際、飼い主は避難し、自宅に残されたペットが野生化するのが一番問題。そうならないために、飼い主はペットの避難先や対応について日ごろからしっかり考えておく必要がある」と指摘。「ペットの写真やマイクロチップの番号、登録番号はスマホに記録し、他人でも特徴が分かるようにしてほしい。ペットの薬や持病を記したものも持ち歩くようにしてほしい」と呼びかけている。(片山由紀)

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