北海道

四島経済活動の停滞不可避 現地調査中止、日本側「空振り」

08/19 10:29 更新
チャーター船から下船する調査団員ら=18日午後2時30分、根室港
チャーター船から下船する調査団員ら=18日午後2時30分、根室港
  • チャーター船から下船する調査団員ら=18日午後2時30分、根室港
  • 記者団の質問に答える調査団団長の長谷川栄一首相補佐官=18日午後2時40分、根室港

 北方四島での日ロ共同経済活動に関する現地調査が18日、悪天候の影響で中止となり、日ロ間の具体化協議のさらなる停滞は避けられない状況だ。9月の日ロ首脳会談に向け、調査による「成果」をつくることをぎりぎりまで模索したが、ロシア側は17日の時点で中止を決断。背景には具体化協議が進展しないいらだちに加え、改正北方領土問題等解決促進特別措置法(北特法)を巡る反発もあるとみられ、日ロ交渉の先行きは不透明感を強めている。

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 「ロシア側の飛行機が15日から3日連続でフライトがキャンセルになった。日本側も荒天で国後島に上陸できなかった」。18日午後、根室港に戻った日本外務省幹部は現地調査が「悪天候の影響」で中止になったとの認識を強調した。

 調査が天候に左右されたのは事実だ。両政府は16~20日の日程で合意していたが、波風が高く、日本側のチャーター船は半日遅れの17日朝に根室港を出港。ロシア側も政府高官らがモスクワからサハリン州ユジノサハリンスクまで来ていたが、航空機の欠航で国後島にたどり着けなかった。

 航空機は18日には運航を再開したが、ロシア側は17日の欠航が確定した時点で調査の中止を日本側に通告。期間を短縮してでも調査を行うことを目指していた日本外務省幹部は「日程が残っているのにモスクワに帰るとは。ロシア側は何を考えているのか」と不信感をあらわにした。

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