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黒松内 町営塾が好評 全町生徒の1/3が登録 東京理科大協力 中学生を指導

08/16 00:17 更新
東京理科大の学生(左)に勉強を教わる黒松内中の生徒
東京理科大の学生(左)に勉強を教わる黒松内中の生徒

 【黒松内】後志管内黒松内町教委が地元に学習塾のない町内の中学生向けに昨年開校した町営塾が、子どもたちのほか、ボランティアで勉強を教える東京理科大長万部キャンパス(渡島管内長万部町)の大学生にも人気だ。人口2800人余りのマチにともった学びの灯が広がっている。

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 7月下旬、町営塾「ぶなっこ学習センター」が行われた町内の生涯学習施設の一室。生徒たちが数学などの宿題や教材を持ち込み、勉強を始めた。ボランティアの学生5人が室内を回り、生徒の質問に気軽に答える。

 7月までに町営塾に登録した中学生は、町内全体の約3分の1の30人で、昨年度より5人増えた。黒松内中2年の綿路彩乃さん(14)は「苦手だった数学のテストで30点以上アップした」とうれしそう。学校と違う点は「一対一なので疑問点を聞きやすい」ことだ。

 町内には2016年に民間の学習塾がなくなった。「学校とは別に学びの場がほしい」との町民の声をきっかけに、定住促進策にもなるとして、町教委が昨年11月に町営塾を開校。地域貢献を打ち出す東京理科大長万部キャンパスに協力を打診し、連携が決まった。

 同大の学生は現在、基礎工学部の1年生285人。このうち、ボランティアで講師を務める学生は82人で、昨年度より71人も増えた。学生たちはアルバイトが禁じられているため金銭の報酬はない。週2回、指導を行う際に町教委がお礼として夕食を提供し、送迎する。後志教育局によると、同管内で公設塾を開く自治体はほかに2町あるが、大学と連携した取り組みは黒松内町だけという。

 学生のリーダーを務める内山岳さん(19)は「人に教えると研究発表の場での伝え方の勉強になる」と話す。同大の竹内謙教養部長(51)は「学生にも得難い経験になる」と期待する。

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