卓上四季

本を読む

08/14 05:00

夏休みも終盤。中高生たちは勉強にも飽きてきたころでは。お盆で祖父母の家に帰省しているという人もいるに違いない。もしも時間を持て余していたら、スマートフォンではなく、たまには本を手に取ってはどうだろう▼「本を読むのは面倒くさい」と言うかな? もちろん、インターネットや会員制交流サイト(SNS)が悪いわけではない。でも「本を読む」ことは、スマホやテレビなどにはない「意味」があるらしいよ▼読書をすると、新しい知識が得られる。それはそれで大事だ。けれど、もっと大事なのは、そんなことも知らなかった「私」を新たに発見することだと、細胞生物学者の永田和宏さんは著書「知の体力」で話しているんだ▼こんな考え方があるのか、こんなひたむきな愛があるのか、こんなつらい別れがあるのかと、1冊の本に気付かされる。読む以前は知らなかった世界ばかりだ。そうした世界を知ると、自分だけでは持ち得なかった複数の「視線」が生まれる▼そして自らを客観的に眺められるようになり、独り善がりから抜け出せる。永田さんはそう説明する。自分が「知らない」ことが分かると、今度は「知りたい」と思うようになる。そういう気持ちは、これから勉強をしていく上でも大きなモチベーションになる―と▼近所に図書館はあるかな? 書店は? お気に入りの1冊を見つけに、出かけてみないか。2018・8・14

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