ファイターズ

「蒸し風呂」決戦 バテるのは<えのきど いちろう>

08/10 05:00
3日の西武戦で、逆転を許す悪送球をして立ち尽くす石井一成(左)
3日の西武戦で、逆転を許す悪送球をして立ち尽くす石井一成(左)

 8月最初の週末は敵地メットライフドームで、西武との首位攻防戦だった。うだるような暑さのなか西武池袋線に乗り込んで、車内冷房に「あー、天国」と独り言を言ったのだ。だが、それは一時の涼であって、これから「蒸し風呂」地獄が待っているのだ。朝から覚悟して速乾性のシャツ、汗ふきタオル、うちわ等を用意していた。

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 しかし、球場内の蒸し暑さは想像を超えていた。気象庁が「災害級」と表現した今年の猛暑に襲われている。その上、通り雨があって湿度が跳ね上がった。

 もう何か外野のほうがガスってるみたいに白く見える。強化プラスチックのイスに腰掛けてるだけで、汗がしたたり落ち、身体がぐったりしてくる。この球場は上に屋根がついてるだけで、横は外気に直接触れてるから、夏場は熱気がこもってすさまじいのだ。

 僕の親しい西武ファンの友人は、この「蒸し風呂」地獄がライオンズ弱体化の元凶だと主張している。屋根がない「西武球場」の時代は「清原・秋山・デストラーデ」の黄金時代だったというのだ。

 元々、すり鉢構造だから熱はたまりやすかったが、今と比べたらずっと快適だった。

 読者よ、その中で、上沢直之・菊池雄星両エースの投げ合いが始まったのだ。僕はその日の調子や配球もあるけれど、疲れも大きな要素だなと思う。元西武の松沼雅之さんから聞いたことがある。

 「この球場はね、遠泳みたいに途中までスイスイ行くんだけど、気がつくとガクッと疲れが出るんですよ」

 疲れが出て「球威が落ちる」ケースはあり得る。それからポカもあるだろう。投手なら失投、野手ならエラー。

 また球場の雰囲気が特別だった。ちょっとCS(クライマックスシリーズ)を思わせる重圧だ。森本稀哲氏が「8月の頭だっつーのに、なんて重い雰囲気なのよ! これが首位攻防か~」とツイートしていたが、まったくヒチョリの言う通りだ。結局、その試合は重圧なのか暑さのせいかわからないが、石井一成のエラーで負けた。

 8月最初の西武3連戦は1勝2敗であった。で、2週間後には同じメットライフドームで3連戦が組まれている。面白いことだ。またあの「蒸し風呂」で決戦だ。果たして普段から「蒸し風呂」の西武が夏バテするほうが先か、涼しい北海道から乗り込むハムがバテてしまうのか。(えのきど いちろう・コラムニスト)

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