週刊コラム

ペットを飼うということ

07/21 05:05

 素足の夏がまたやって来た。7月22日は愛犬パブロの1周忌。キッチンに立つわたしにおこぼれをねだってすり寄る毛のざらりとした感触もおぼろげになり、お別れ前に少しだけ頂戴した胸毛の獣臭も消えてしまった。その代わりに名前を思うと胸がぽっと温かくなるようになり、喪に服していたつもりはないのに抵抗感があった派手なピンクの部屋着も着られるようになった。

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 この1年、何度もペットショップや犬猫里親探しの会、ネットでの里親募集ページをちょろちょろうろついた。またあの愛らしいものが側にいる日々を得られるかもと心を躍らせながらも、気持ちのどこかでブレーキがかかる。

 パブロを手に入れたのは15年ほど前だった。家庭内にすれ違いを感じていた頃で、その穴を埋めたくて以前から欲しかったペットを求めた。デパートのペットショップで出合った子犬は「誰にも渡したくない」と思うほどかわいらしかった。家の中で生きものを飼うのを快く思わない夫に一言の断りもなく、洋服を選ぶように子犬を買った。ドーナッツが10個くらい入るような箱に入れられ、大きなケージやおしっこシートやら必要なものを店員さんにいわれるがままに買い、一緒にタクシーで帰った。

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