燃えろ!コンサドーレ 平川弘の通信簿

天皇杯3回戦 挑戦の縦パスを

07/10 05:00

 W杯で、もしベルギーが優勝したら、彼らを土俵際まで追い詰めた日本は「世界2位じゃん」という声が出るかもしれないが、それは見当違いである。ベスト8から先はサッカー大国が国の威信をかけて死にもの狂いでプレーする極限の戦いである。日本はまだそこまで至っていない。まだまだ挫折、精進し、歴史を積み重ねなければならない。

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 ただ今回のW杯で、ボールをつないで攻める日本のコンビネーションサッカーが世界で通用することを証明した。ベスト8の壁は破れなかったが、階段をまた一つ上ったことは間違いない。

 さてW杯のため、サッカーJリーグ1部(J1)が中断し、各チームはこの間に戦力補強などでチーム力アップに努めている。際だった補強と言えば、何と言っても、神戸に加わったスペイン代表のイニエスタである。W杯でも華麗なプレーは健在で、神戸でもあの技術と戦術眼があれば、チームにフィットするのも早いと感じる。

 そして、川崎から磐田へ電撃移籍した大久保。川崎からFC東京、そして再び川崎に復帰と、落ち着かなかったが、3年連続得点王の実績をもつ。FC東京ではパスの出し手がおらず、力を発揮できなかったが、磐田には中村俊輔がいる。川崎で中村憲剛とホットラインを築いたように、磐田で再び輝けるか。

 札幌は補強をすることなく後半戦へ臨むようである。前半戦の戦いはパスをつなぎ、ボールを運ぶという新たなサッカーにチャレンジし、現在5位と結果が出た。その戦い方の精度、自信を高めることを最優先したということだ。

 補強は移籍のための資金や先方のタイミングなど、いろんな事情が合致しないと簡単には実現しない。特にシーズン途中の補強に関してはそうだ。札幌の場合、補強するにしてもチームの柱、幹の部分はしっかり決まっているので枝の部分になるだろう。

 明日11日は天皇杯3回戦がある。敵地で福岡(J2)と戦うナイトゲーム。午後7時キックオフだが、高温多湿のコンディションが札幌の選手を苦しめることが懸念される。体力の消耗を避けるにはパスミスせず、自分たちでボールを保持することが一番だ。

 だが、保持するだけでは福岡にゴール前を固められ、相手の術中にはまる。どこかでチャレンジの縦パスを入れ、仕掛ける攻撃が必須。札幌はこのリーグ中断期間中に前線3人の連係の精度を高めてきた。その成果を見せてほしい。もっとも、天皇杯は負ければ終わりのトーナメント戦。結果を出すこと、勝ち上がることが全てである。(平川弘=サッカー解説者、元日本代表)

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