北海道

障害年金打ち切り不安 道内受給者「状態つらいままなのに」 機構、東京に審査集約

06/27 05:00

 日本年金機構(東京)が昨年度以降、障害基礎年金を受ける約2900人の支給を打ち切り、さらに約千人の打ち切りを検討している問題をめぐり、道内でも波紋が広がっている。機構は支給判定の地域格差をなくすとして、昨年度から審査を東京に一元化。個人の実情が反映されにくくなったことが背景にあるとみられる。障害は改善しないのに、打ち切りに直面した受給者は不安を募らせる。

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 「お客さまは(略)障害基礎年金を受給できる障害の程度にあると判断できませんでした」。北海道難病連(札幌)の保健師久(ひさ)由紀子さん(41)は昨年末、機構から届いた打ち切りの予告文を見て目を疑った。2018年度の診断書の審査次第で支給を止めると書かれていた。「体調は良くなっていないのに、どうして」

 13歳で原因不明の難病・クローン病を発症し、腸の一部を切除する手術を7回受けた。手術の時は2カ月以上休まねばならず、何度も退職を余儀なくされた。睡眠時は毎回鼻から栄養剤を入れ、貧血のため週3回通院し、点滴を受ける。9年前には人工肛門を設け、月約6万5千円の年金を受給し始めた。経済的にも精神的にも年金が支えだ。7月に診断書の再提出を控え、「もし打ち切られたら、体調が悪くても働き続けないといけない」とつぶやく。

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