燃えろ!コンサドーレ 平川弘の通信簿

ペトロビッチ流 旧ユーゴに原点

06/26 05:00

 W杯グループリーグ2戦を終え、1勝1分けで勝ち点4。誰がこの時点で、日本がトップ(セネガルと同率)に立つと予想しただろうか。初戦のコロンビア戦は相手に退場者が出る超ラッキーだったこともあって金星をあげたが、「奇跡」の報道は行き過ぎだろう。

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 セネガル戦を見れば、日本に力があることは明らかだ。セネガルの一瞬のスピードはすさまじかったが、日本は組織で見事に対抗してみせた。

 序盤はさすがにセネガルの速さに戸惑って失点した。川島の判断ミス。シュート性のボールをキャッチすれば良かったのだが、近くに要注意人物のマネがいたため、判断が狂いパンチングミス。見えない速さ、圧力を感じていたのだろう。

 そのビハインドをはね返したのは長友のワンプレーがきっかけだった。DFの背後を狙ってランニングし、柴崎からのボールを受け、セネガル陣深くで攻撃の起点をつくった。そこに乾が絡んで見事なゴールを挙げたが、長友がセネガルのDFラインに穴をあけたプレーは非常に大きかった。ボールをキープしながらいつも必ず裏を狙うこと。パスをつなぐ今季の札幌が絶対に忘れてはいけないサッカーの基本だ。

 それにしても西野監督の采配は大当たりだった。今大会前に抜てきした乾が同点ゴールを決め、途中投入した本田、岡崎も大きな仕事をした。本田の同点ゴールの場面だが、大迫のクロスに対し、岡崎がGKと競り合ってつぶれてくれたことが大きかった。そのこぼれ球を乾が拾って本田へつないだのだ。地味だが本当に岡崎らしいチームのためのプレーだった。

 日本の選手が皆、口にしたのが「勝てた試合だった」である。大迫に決定機が訪れたが、残念ながら空振り。あそこで決めていたら日本はもっと大変な騒ぎになっていただろう。大迫には3戦目のポーランド戦で真の男になってほしい。

 札幌のペトロビッチ監督も関係の深い、旧ユーゴスラビアのセルビアやクロアチアが出場しているので、これらの試合をチェックせずにはいられない。監督はオーストリア国籍だが旧ユーゴスラビア(現セルビア)出身。現役時代に旧ユーゴスラビア代表としてW杯予選も戦っているのだ。

 クロアチアは快進撃中だが、セルビアは1勝1敗で3戦目がグループリーグ突破の大一番となる。その相手がサッカー王国ブラジル。ブラジルもまだグループリーグ突破が決まっておらず、セルビア戦は手を抜くことはできない。セルビアはパスをつなぐのがうまく、テクニックのある選手が多い。ペトロビッチサッカーの原点が何となく感じられるかもしれない。(平川弘=サッカー解説者、元日本代表)

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